2024-10-26

絵画の効果で空間環境と意識を改善し雰囲気を変えよう!

こんばんは!油絵×心像画家の中西宇仁です。

今回は、空間環境の改善・そこに居る人達の意識改善
に繋がる絵画の効果役割についてお話ししていこうと思います。

絵画、と聞くと「観て感じる!」という感受性、センス
に特化した独特な分野という認識が一般的に多いかと思います。

自由なジャンルだからこそどう観れば良いのか?
どう接すれば良いのか?、と関わり方がわからなかったり
困る事もあるかと思います。

ただ、絵画は西暦が始まった時代から人類と共に引き継がれて
きた古い文化の1つです。
意味があらこそ現代にまで引き継がれ年々、その可能性を見出し
企業や病院施設、飲食店など多くの空間で取り入れられ空間環境
の改善に繋げられるようになってきました。

その空間にいる人達の意識向上、会社やお店の印象アップにも
繋がるのでより品質を高めたおもてなしをしたい!
自分のお店や会社の印象を向上させたい!
など、空間を寄りよくしたいと思われる方には是非ご覧頂きたい
内容となりますので1つの参考としてご覧頂けたらと思います^^

また、今回の記事では僕個人の実体験と根拠を示す為の客観的
データを含めてご紹介しております。

検証データ参考資料:point 0 marunouchi  様
          アートのある暮らし協会
          ITOKI          様

それでは、人類が育み引き継いできた世界へ!!

【 そもそも絵画とは? 】

絵画と聞くと「感じて観るものだ」と聞く事はありませんか?
「絵心がないからわからない、感覚でと言われてもわからない」
と触れ方に困る場合もあるかと思います。

絵画の観方に制限はなく自由です。
ただ、自由が故にどのように接していけば良いのかわからない
という声も良く聞きます。

そもそも絵画とは、何なのか?
何の為に生まれ現代社会まで引き継がれてきたのか?
ひと言で絵画といってもそれぞれ「役割」がございます。

その役割を知る事で表面的な印象だけではなくその中に潜む
物語に触れ面白みや受ける印象を深める事に繋がります。

所説ありますがその中の一例としてご参考にご覧頂けたら
と思います。

●時代毎の社会ニーズを反映させた記憶媒体

絵画の原点は、原始人が私生活を描いた洞窟画と言われています。
現代のようにキャンバス等の支持体上に絵の具が乗った、いかにも
絵画というスタイルとなったのは、宗教が関係しています。

時はさかのぼり12世紀(1200年前後)。
紀元前の王族や神官しか神様の恩恵を受けられなかった時代を
過ぎ、庶民など多くの人が神様の恩恵を受けられる時代です。
日本では、鎌倉幕府の時代ですね。

この時代、庶民は礼拝堂までいく事で神様の世界に触れる事が
出来ました。
礼拝堂では、壁や天井に神様の世界が描かれた絵が描かれそこで
体感する事が出来たわけですね。

ただ、恩恵を受ける為に旅支度をして長い時間を掛けて通うのは
ちょっと辛い!!と、困った事になりました。
そこで今までのスタイルに変化が現れます。

変わったキッカケとなったのがキリスト教の誕生です。
今までは、準備や手間をかけてようやく礼拝堂に行く事が
出来ましたがキリスト教はじめ、カトリック教会が各地域に
教会を配置するようになりました。
その結果、庶民からすると近場ですぐ会いに行ける神様、という
事で大ブレイク。

日本だとお地蔵様の立ち位置ですね。

この時代、プロテスタントとカトリック教会という2大宗教派閥
が生まれ元締めからすると信者が拡散していまうということで
「これは、いかん。信者を獲得するのじゃ!!」

と言う事で信者獲得の戦略に乗り始めます。
そこで生まれたのが”写本”です。

今までは、現地へおもむかないと宗教画(神様の世界)を拝む
事が出来ませんでしたが写本が生まれた事により神様の世界を
描いた壁画や天井画をより身近に観る事が出来るようになりました。
絵本を通じて神様のお言葉や世界に触れる事ができたわけですね。

この時代では、宗教画の誕生となります。

ここまでは、神様と人との距離が近く神様メインの時代です。

時はまた流れ15世紀(1400年前後)。
歴史の授業でも聞いた事がある「ルネサンス」という時代ですね。
日本では、織田信長をはじめとした戦国時代ですね。

異国の地では、乗船技術の発達により国同士の貿易が活発に
なりました。
異国の文化や価値観が入り混じるようになるわけです。
その流れの中で人々の関心は、人の生活へとシフトします。

神様メインの時代から人を中心とした時代へと変わり絵画の
スタイルも宗教画から人々の生活を描写した風俗画へと変わって
いきます。

さて、ルネサンスという言葉ですが”再生”という意味を持ちます。
文化や価値観の変動が起こる時代ですので生まれるものもあれば
失われるものもあります。
古来、人気であったギリシア美術やローマ美術など古き良き伝統
を復活させようとする芸術運動のことですね。

宗教画→風俗画、へと時代ニーズを反映させてきました。
現代社会では、抽象画など形をくずした心模様を描いたスタイル
が人気ですがここまでどう変わったのか?

それは、また時は流れ17世紀以降。
この時代になると人々の人権が尊重され始める時代へと変わります。
15世紀では、貴族や庶民、奴隷など人権格差が目立った時代ですが
この頃になると自分達の意見を主張しても良いんだ、という時代
となります。

その流れの中、絵画もただ目に映る姿形だけを描き取るのではく
人の内面性を表しても良いんだ、という事でピカソ等のキュビズム
をはじめ具象絵画・抽象画が誕生します。

このように絵画とは、感受性やセンスで体感するだけではなく
そもそもは、それぞれの時代ニーズを反映させてきた一つの記録
媒体の役割
もあったという事です。

キリストの誕生により西暦が刻み始められました。
それと同時に人類と共に歩んできた古い文化の1つが絵画です。
それが現代にまで失われずに引き継がれてきたこと。
それを現代に生きる僕たちが触れられるという事は、とても価値
ある事ではないかと思います。

絵画の観方は基本自由です。
ただ、見えない領域や意味を垣間見ることで今までより深く
捉えることが出来ます。
その分、ご自身の見聞を広げる事にもなりますのでこの記事を
ご覧になられた貴方様のプラスになる事は間違いないと断言
します。

【 絵画の効果 】

冒頭からの流れで絵画とは、歴史背景を描き引き継がれてきたもの
感受性で体感する面以外の存在価値があるという事をお話しして
きました。

では、絵画を実際に取り入れる事でどのような事を得られるのか?
影響、効果についてお話ししていきますね。

この記事では、客観的根拠として外部の資料も参考にして
おりますが実際に僕の作品をお買い上げ頂いたお客様の声や
その場に居合わせた経験などを交えていきたいと思います。

●視覚的なリラックス効果

絵画は視覚を通じ刺激を受け、リラックス効果を生み出す効果
があります。
特に自然の風景や動物、植物など柔らかい色合いの作品は、
ストレスを軽減し精神的な安らぎをもたらします。

人間は自然の景色や形状に対してポジティブな反応を示すことが
多くこれにより空間全体が穏やかで居心地の良いもの
になります。

自然豊かな地へ行き空や森、山や海川へいくと心が休まりますよ
ね。
人は、綺麗なものや美しいものが好きということです。

●空間の個性と美しさを強調

絵画はその場所に特有の個性を付与します。
ホテルやオフィス、住居において、絵画を用いることで無機質な
空間に温かみや安らぎ、独創性などの個性が生まれ訪れる方に対
して好印象を与えます。

また、絵画は空間全体のデザインに品格をもたらし、視覚的にも
バランスの取れた美しい環境を作り出すことができます。

国内ですと病院の待合室に患者さんの不安を和らげる為に風景、
植物、動物など安らぎを与える絵を置く。
飲食店ならお客さんの気持ちを高める為に抽象要素を含んだ絵を
置く。

会社であれば応接室にお客さんの気持ちを和らげる為に落ち着いた
絵を置いたり交渉事をする場合は、意識を盛り上げる為に独創性
ある絵画に変えるなどその空間にいる人達に寄りそう事が出来ます。

また、絵画を置く事で来客者からすると”もてなしてくれている!”という印象にも
繋がるのでお店や病院、組織に対し好印象を伝える事にもなります。

絵画は、金額もなかなか高くその分価値も高まります。
そのような存在を置く事で印象アップに繋がります。
壁紙は、代えが効かないですが絵画の場合は同じ空間でもシチュエーションによって
作品を変える事も出来るので空間の模様替えがしやすいという点でも利点ですね!

●色彩心理の応用

色彩は人の深層心理に大きく影響を与える効果があります。
普段の生活の中では、スーパーマーケットへ行くとお野菜
コーナーは鮮度を伝える為に緑色を使用。
お肉コーナーでは、食欲を促進させる為に赤色を使用する等、
普段の私生活の中で活用されています。

そのように人に対し無意識に影響を与える色を絵画では、
濃厚に有効に取り入れる
事ができます。

赤色なら情熱さ、興奮を促す。アドレナリンが分泌されるようです。
黄色なら気力回復を促す為の活性化効果
緑色なら森林など自然の色を意識し疲労回復の為の癒し効果
青色なら清涼感をもたらし心を静める効果がある

など、色を通じて様々な心境変化をもたらします。

色彩がもたらす効果については、別途ご紹介しておりますので
こちらも合わせてご覧ください!

絵画の中で使用される色彩が心理的な影響を及ぼすため、
空間の目的に合わせて絵画を選ぶ事でそこにいる人々の
感情や行動、意識に影響を与えます。

例えば、青や緑は集中力を高めたり、リラックス効果を促進するため
オフィスやリビングに適しています。

僕の場合、作品をとある飲食店に置いて頂いているのですが
テーブル席のお客さん同士が絵画を観ながらお食事を楽しまれて
いる様子をよく見かける事があります。
それをキッカケに僕とそのお客さんとでコミュニケーションが
生まれる事もありそれをキッカケに以降、関係が続き定期的に
お会いするケースもありますね。

あとは、”インスピレーションを掻き立てたい”という理由から
仕事場の作業デスクに置かれるお客様もいらっしゃいますね。

絵画は、人の意識に様々な影響を与え安心感・意欲促進だけで
なく人間関係の構築にも繋がります。

●創造性と想像力を刺激

絵画は視覚に入れる事で刺激を受け、創造性や想像力を育む
効果があります。
空間にいる人々の精神活動が活性化され、より創造的な発想や
アイデアが生まれやすくなと言われています。

参考資料:京都大学名誉教授の井島 勉氏の講演要旨

●感情の繋がりと促進

絵画は感情的な繋がりを生み出し、共感やポジティブな感情を
引き出す
事ができます。
特に抽象画や心に響くテーマの作品は、見ている人の内面と
結びつき心の安定や幸福感をもたらすことが多いです。

このページの冒頭で参考データとして掲載もしておりますが
僕個人の経験からも共感性という場面でよく立ち会う事があり
ますね。

とある飲食店に作品を置いてもらっていますがお客さん同士が
お食事を楽しみながら僕の作品を観て意思疎通を図る様子を
見かけることがあります。

共感性、という所では映画館で映画を観た後にお互いの感想を
交換するのと似ていますね。

このように、絵画は空間の視覚的な美しさを引き立てるだけで
なく、人間の心理や感情にも強い影響を与える為、空間環境の
改善を図る事でその場にいる人達に有効な影響を与える手段

して広く利用されています。

僕も一人で居る時、気持ちが低迷している時などは意識して
絵画を観るようにしています。
人間、風景や動物など綺麗なものや可愛いもの、独創的な
ものを見る事で安心感や活性など気持ちと意識を改善する
生き物です。

良いものを視覚に入れる事で心身環境の改善へと促せるという
事ですね。

人の心身に影響を与える要素を持った色や形を活かした
絵画という存在。
その存在は、空間に配置する事で空間環境の改善へと繋がり
その場にいる人達の環境も改善するというお話しでした!

【 まとめ 】

今回は、絵の観方を深める為の絵画の立ち位置と
人の気持ち改善に繋げる為の絵画の有効性についてお話ししました。

●そもそも絵画とは? 
・時代毎の社会ニーズを反映させた記憶媒体

●絵画の効果
・視覚的なリラックス効果
・空間の個性と美しさを強調
・色彩心理の応用
・創造性と想像力を刺激
・感情の繋がりと促進

絵画の観方は自由です!
ただ、自由が故に正体不明な所、どのように接して
いけば良いのかわからない部分があります。

観た印象で楽しむ事もできますがそもそも絵画って何?
という根本的な存在意味を知る事で価値観もガラっと
変わり新たな発見となります。

西暦が始まってから今日まで人類と共に歩んできた最古の
人類共通の文化が絵画
です。
その絵画が過去から現代まで引き継がれそしていま生きる
僕たちが未来へ繋ぐ事ができます。

当たり前のように存在しますがとても考え深い分野なのでは
ないかと僕は思います。

後半では、絵画が空間や人の環境改善に繋がるというお話し
もしました。
空間改善からそこに居る人達の環境を改善し、病院やお店、
企業などに対する印象アップに繋がるというお話しはこちらから
ご覧頂けます!

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最後までお読み頂きありがとうございます!
良き環境改善に繋がりますように^^

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