2021-11-04

絵の評価基準とは!?審査の見方5選!!

こんばんは、美術の成績は良かったけど数学系が悲しかった油絵×心像画家の中西宇仁です^^

自分で描いた絵が実際にどのくらいのレベルなのか?

周りからどう見られているのか気になるのは、絵描きとして気になるところ。

公募展やコンクールなど、絵画の評価基準は主催側で定義されています。
評価基準について、お伝えしていこうと思います。

ただし、評価基準は団体や主催側によって基準が異なります。

この団体では、入選したけどこっちでは落選したなんてこともあります。

この記事では、こういう見方が考えられるよ?
という一つの参考としてご覧頂けたらと思います^^

【 絵画の評価基準 】

スポーツでは、各競技に判定があるのと同じで
絵画の世界にも、ある程度の評価基準が設けられています。

フィギュアスケートなら、表現力と技術があるかと思いますが
同様に絵の世界でも同じようなことが言えます。

この評価基準というのは、美術団体や主催元によって変わります。

例えば、風景画などリアリティーを中心に活動している団体であれば
そこに抽象画を持参してもジャンル違いということで評価対象にさえなりません。

反対に抽象画から人物画など幅広く受け入れている団体であればユニークさも評価対象となります。

これから話す事は、僕自身が公募展で評論家から聞いた意見や元美術協会会長などの美術関係者から
聞いた事、自分の考えを含めて話していこうと思います。

大きく分けて以下の基準が考えられます。

①描写力

②構図バランス

③色彩感覚

④独創性

⑤製作時

それぞれの基準について探っていきましょう!

【 評価基準: 描写力 】

ズバリ、” 技術力 ”ですね。

風景・人物・人工物・植物など、より現実に近い質感を表すには
それ相応の技術が必要
です。

質感を持たせるということは、モチーフにしている対象物をよく観察しているということ。

目で認識して、忠実に支持体上に再現するには技術力が求められます。

では、この技術力というワードですが、
一言で言えば簡単ですがこの技術にはどのような要素が含まれているのでしょうか?

●技術力とは?

対象物を忠実に再現できる技術ということですが、その為には何が必要なのか?

1つめに、筆やペイントナイフといった画材の使い方が上手いか。
筆には、長さや太さに違いがありまた筆に使われている毛の性質によっても
絵具の乗り方が変わります。

場面毎に太さや種類を変えて、忠実な描写を可能にしているのでは?
と、想定されます。

それだけ画材の特性を熟知していると評価に値します。

2つめには、絵具の使い方です。

油絵具と言ってもメーカーによってツヤや色彩など、絵具が持っている
性質が異なります。

いくら筆を上手く扱えても、自分が求めている発色を持つ絵具を使わないと
せっかく表現してもイマイチになります。

そこで、自分の表現に合う絵具を見つけることで理想の色彩を表す事ができるようになります。

これもメーカー毎に使ってみないとわからないことなので、
よく研究しているなと絵描きの探求心を垣間見る事になります。

油絵具と切っても切り離せないのが、オイルになります。

オイルにも、万能的なペインティングオイルからツヤ出しに優れた乾性油
早く乾く揮発性油など、性質も様々です。

こればかりは色々試してみないと分からない世界です。

→ 筆・絵具・オイルなどの画材についてまとめています。

では、具象画や抽象画のように抽象的表現は該当しないの?

というと、そうではありません。

例えば、龍をモチーフにした作品があるとします。
龍は空想の生き物とされておりますが迫力のある描写を可能にするには、
それだけの画材を使いこなす必要があります。



リアリティー <> 描写力 であり、
世界観     =  描写力 ということです。

技術といっても、デッサン力だけではなくその描写力を可能としているものは何か?


という背景も関連してくるというわけです!

【 評価基準: 構図バランス 】

構図とは、作品の印象を決定つける重要な要素です。

建物で言えば、間取りですね。

( 玄関を開くとそこは浴室でした、となると住みたいですかね^^; )

構図とは、何をメインで見せたいのか?
何を引き合いにしたいのか、など世界観を伝えるうえでは欠かせません。

構図を整える事で人の視線を無意識に引きつけます。

また、色彩についても明るい所と暗い所などメリハリをつけることで
奥ゆかしさを表すこともできるので絵画を作成するうえでは、一番の基準ポイントと
言えましょう。

人の顔写真を撮る時ですが、
真正面からではなく左斜めから撮ると印象が良いと言われています。

これも、カメラレンズの中に人の顔・角度・余白を整理することで
同じ人間でも、相手に伝わる印象はガラっと変わります。

これも、構図の効果です。

絵画問わず、構図にも黄金比があります。
髪型で言えば7:3。

黄金比を意識した割合で、構図を作っているとなると
この作家は、絵の事をよく学んでいるなぁと評価に値します。

【 評価基準:色彩感覚 】

まさに、色をどう楽しく気持ちよく表せているのか?
ということではないでしょうか!!

個人的には、絵画の中で一番その人が出るのは、
この色彩
だと考えています。

色の調整1つでその作品が明るいのか愉快なのか
それとも重いのか怖いのか、など観る人への影響が大きい要素となります。

今までの説明で、構図についてお話しましたが
構図は、どちらかというと ” 型 ” のような定義があります。

ただ、この色彩については型がないので言い換えれば無限の可能性を秘めています。



最初の基準でお伝えした描写力ですが、
世界観     =  描写力


というのは、こういう所にも通じます。

シンプルに言えば、山奥で遠目から一面の桜を見たらきれいだな~と思うのと一緒です。

遠目から観ると、1本1本の木々がどんな形かは見えません。

ただ、色だけは鮮明に伝わります。

色彩感覚とは、それだけ人に与える影響が強い要素です!!



現に僕の作品も、
色彩が豊か
色使いの勉強になる

など、嬉しいお言葉を頂くことがあります。

論理的ではない、言葉では言い表せないものは確かにあり
僕たち絵描きはそれを表すことができます。

【 評価基準: 独創性 】

さて、基準の話は独創性に変わります。

これまでの話しで、ちょっと退屈していたけどワクワクする方もいらっしゃるのではないでしょうか^^

人から、「 〇〇さんは独創性あるよね! 」と言われたらにやけます。

日本大百科全書によると、独創性とは

「 芸術作品について、傑出したものの基準の一つとされる概念で、芸術家の並はずれた創作力が作品のうちに記す新しい、類例のない、個性的な性格をいう。 」



だそうです。


” 基準の1つ ” と、定義もされていますね。

要は、他の人には生み出せない表現があるということです!!

僕の場合、抽象画のように全く形がないわけではないけど
だからといって、リアリティのある形でもないです。

お花の作品を例に挙げますが、僕は現実にあるものをそのまま形にはしたくない
というちょっと捻くれている面があります。

表面上の形がメインではなく、内からあふれ出るものをメインとしており
その内から出てくるものから形を成したいというタイプです。

観賞される方の中で多いのが「 不思議な気分になる、ユニークな表現だ 」というご感想を
よく頂ます。

僕が考えるに、独創性の基準とは、


「 描写力・構図・色彩感覚 」の要素が詰まった総合基準なのではないか?

と、思います。

他の記事
【絵画】絵の上手い/下手 の違いとは?心像画家が教えるすごいと感じる作品とは!? )

でも触れていますが、
” 上手な絵とすごいと言われる絵 ” 

がありますが

上手な絵とは、観る側からすると描写力の基準が強いです。

ただ、すごいと言われる絵は独創性のある絵であると周りの反応から見ても言えます。

【 評価基準: 製作時 】

評価基準が製作時、って何のこっちゃ?だと思います。

これは、どちらかというと ” 過程 ” の話しになりますかね。

よく、TV番組で絵描き作家に密着する放送がされていることがあります。

作家の表現に対する想いや取り組みなど、作品が生まれるまでの過程に触れる機会です。

筆を使うのが一般的ですが、作家によっては部屋の中央にぶら下がる器具を設置して
滑りながら絵を描く人もいれば、

一筆書きで勢いをつけてかく作家もいます。

また、TVだけではなくライブペイントも同様の事が言えます。

街中などで絵描きが絵を描くところを見せると、
それだけでも周りからしたら、「おっ、何かやってる!?」と
注目を受けるきっかけにもなります。

( ゲリラ・ピアノ演奏がされていたら気になるのとおなじ )

多くの人たちに触れる機会にもなるので1つのきっかけにもなるかもしれませんね。

公募展などのような評価基準とは、異なった基準です^^

この記事を描いて思ったのが

バンクシーこそ、製作評価を受けた人ではないでしょうか。

描いている所は誰も見た事がないけど、
現に街中の壁面に描かれている。

いつ描いているんだろう?と、観る側にミステリアスな印象を与えているのは面白いですね。

【 まとめ 】

絵画の評価基準についてです。

団体や主催者側によって、基準は変わります。

想定される基準として、

①描写力

筆や絵具など、画材をより上手く扱っているか。
デッサン力だけではなく、作品の世界をより精度高く表現しているか。

②構図バランス

絵画の間取り図のようなもの。
どのように間取れば印象良く見せられるか。

③色彩感覚

観る側を最初に引き付ける重要なポイント。
法則など決まったものがないがゆえに絵描き手の腕が試される。

④独創性

その絵描き手でしか生み出せない表現。
描写力 + 構図 + 色彩の3要素が詰まった総合要素と言える。

⑤製作時

製作している様子を見せる事により、作品だけでなくその生み出しての模様が垣間見れる。
ゲリラ要素のある観る側の基準でもある。

絵画の評価基準は、観る側の立ち位置により変わります。

公募展など美術団体のような組織であれば、入選する根拠が必要となります。
評論やギャラリー側の場合なら、技術寄りなのか独自性寄りなのか変わります。

評価とは、絵画だけでなく仕事場や学校など環境下でどう基準を設ければ良いのかは
どこでも悩ましいところです。

数学の様に公式に当てはめて決まった答えが出るわけでもないですからね^^;

ある意味、当てはめられない世界で作品を表しているのでそれだけでもすごい事ですよ。

周りの意見が気になるという声は良く聞きます。

ただ、それだけに引っ張られてしまうと疲れてしまいます。
( ずっと引っ張られてますからね )

周りから見て自分がどう見られているのか、ではなく
自分がどうしたいのか?

そちらに意識を向ける方が引っ張られずに済むし新たな発見も生まれてきます。

評価基準の話をしておいてなんですが^^;

硬くなるより楽にして描いた方が自身も気持ちよいし
観る側にもそれは伝わりますよ!

お互いWin~Winでいきたいですね^^

では、今回もこのあたりで!
ご朗読頂きありがとうございます♪

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