2024-07-05

絵のモチーフ選び!絵画の意味を知りアイデアの参考に!

作品作りの種となるモチーフを決めるのに悩まれる方は多いです。
一般的に作品を作る場合、モチーフからひねり出す場合が多いかと思います
「絵画の立ち位置」を知る事で作品制作のヒントにもなります。

今回は、モチーフ選びの参考の1つとして絵画の立ち位置についてお話し
していきますね。

【 モチーフの決め方 】

モチーフを決める時に重要なのが何を表現したいのか?という
目的を明確にする事が必要です。
そこでモチーフを決める際の要素をいくつかご紹介しますね。

●自己表現

自分の感情や考えを表現する為に描く場合、自分は何を表現したいのか?
を具体化していく事が大切です。
作品の世界観を表す為の方向性となるのでここを徐々に固めていくことで
描く際にも迷いを抑え進める事が出来ます。

●メッセージ性

社会性、環境性、物語などなどメッセージやストーリーを伝えたい場合
その要素を乗せられるモチーフを選択する事がポイントとなります。
分かりやすいもので言うと環境破壊を伝える作品だとゴミやリサイクル品を
モチーフにする等ですね。

●観る側の視点に立つ

作品を鑑賞する方達の立場に立ってモチーフを決めるのも1つの手です。
共感しやすいモチーフ絵画ジャンルを選ぶ事でよりスムーズに作者が
表したい事を伝えやすくなります。

絵画に限らず自分の内に秘めているものというのは他者からすればなかなか
伝わりずらいもの
ですからね。
お互いに共通するものがあればそれを経由して相互理解に繋がりやすくなるのと
同じですね。

●描写スタイル

人物画、静物画、風景画、風俗画、抽象画、具象画など絵画には様々なジャンルが
あります。
各ジャンルに合ったモチーフを選ぶ事で一貫性のある作品を描く事ができます。

僕も抽象的な内容を描く際に植物や人、または複数のモチーフを混ぜて描いています。
自分が表現したい事をどのような形や色に乗せれば良いのかを追求する事は自身を
理解するうえでも必要な事です。

●文化的背景

文化や社会的背景を取り入れる事で国、地域、コミュニティに関連のある作品を描く事
が出来ます。
ご当地キャラもこれに当てはまりますね。その地域の性質を取り入れる事で様々な
表現が可能となります。

僕の場合、過去に地元のシンボルを取り入れた事があります。
ちょっとした遊び心ですね。

モチーフを決める要素を整理する事でロジックとして探りだす事ができます。
感覚だけではなくロジックに乗る事でアイデアを出しやすくなります!!

【 各絵画の立ち位置を知る 】

モチーフ単体で見ようとするとなかなか大変です。
そこでモチーフを乗せる絵画そのものの立ち位置を知る事で
作品制作のヒントになります。
定番な絵画ジャンルの意味をご紹介しますね。

●宗教画

マリア像やキリストをモチーフにしたものがよく知られておりますかね。
神々の世界観を表した絵画です。
元々は、教会が信者を集める為の看板として用いたのが始まりとされています。
(所説あり)
神の恩恵は王族、貴族と限られた層でしか受けられない時代がありましたが12世紀
(1200年あたり)からは庶民も受ける権利があるということで神々と人々との距離が
縮まりました。そのキッカケとなったのが「イエス・キリスト」ですね。
日本で言うお地蔵様の立ち位置ですね。

キリスト教が誕生してから人々の間では、それがハマりキリストブームが到来しました。
教会側としては、これはチャンスだという事で宣伝活動に乗り出します。
それまでは、教会に行かないと壁画や天井に描かれた宗教絵を拝む事が出来なかったわけですが「写本」と言い聖書や壁に描かれていた絵や文字を本へ複製しそれを広める事で私生活の中でも信仰に寄り添う事が出来るようになりました。
当時は、科学的な証明もなく立場によっては虐げられたりなかなかハードな時代でした。
その状況の中、身近な救いを求める意味でも宗教画というのが普及したとされています。
人との距離が近くなると険しいイメージはよろしくないのでそれまで厳格な表情だったマリア様も穏やかな表情に変わっていきました。

宗教画と聞くと神聖さの印象がありますが裏を返すとビジネス要素も含んでいたという
わけです。

●風俗画

” 人間らしさのルネサンス ”
歴史の授業で聞覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
15世紀(1400年程)に入ると貿易が盛んになり異国の文化・文明が入り混じるようになります。
そうなると人々の価値観も変わってくる為、興味が神々の世界から人々の生活や営みにシフトしていきます。仕事の風景、お家での過ごし方、男と女の間柄、威厳を示す為の自画像、事件や戦争自然や扱う道具など身近な存在や習慣を描き残す方向へ社会のニーズが変化します。
ダヴィンチ作の「モナリザ」もこの時代に生まれました。

人間くささを写し出したものが風俗画ですね。

●人物画

写真がまだ発明されていなかった頃は、自分の威厳を示す・残す為に自画像が描かれて
いました。
家族の様子、好きな人、尊敬する人などその人が重要視している人物を描き表したものですね。
現代でよく見かけるのは結婚式の記念碑として新郎新婦を描きだした絵や日頃の気持ちを
伝える為に親族の絵を描いてプレゼントする等ですね。

写真で撮ればそれで終わりですが絵で描き起こした場合は、色彩や質感、雰囲気を表せる
ので絵に残す事で大きな意味があるのだと僕は思います。

●風景画

山、川、海、空、地表、家屋など風景を描きだしたものですね。
一見シンプルな絵画ジャンルですが十分メッセージ性や意味合いを持たせる事ができます。
僕が絵描き活動を諦めずに進められたキッカケを頂いたのが向井潤吉氏の作品です。

この方は、日本家屋をモチーフにした作品が多いのですが「時代と共に失われていく
日本家屋という文化を残す為に描いている」という方向性を持っています。

自然が持つ美しさや厳しさ、その恩恵を受けている我々人類とその文化などを描き起こす
事が出来るジャンルなのかなと思います。

●具象画 / 抽象画

写実性ある絵画とは異質な存在ですね。
定義としては、
「モチーフとなる対象物から特徴を分けて抽出し、それ以外の要素を捨て去った絵画」
とされています。
簡単にまとめるとモチーフの意味や存在を見たままで写すのではなく別の姿に変えてしまおう!、という考え方です。

「キュピズム」という言葉を聞いた事はありませんか?
ポリゴンのように人がいくつかのブロックに分けられている絵が特徴ですね。
あらゆる角度から人などモチーフを別の視点から見て表しす表現です。

抽象画というと勢いをつけて描くものが近年では多いですが別の視点から見た世界
という元々の意味を知る事で表現スタイルの拡張に繋がります。

現に僕も形のない抽象表現が多かったのですが具象画や写実画の意味を知る事で
表現の幅を広げ深める事ができました。
同時に画材への理解も深まるので良い事尽くしです!

絵を描くうえでモチーフ選びというのは悩み所です。
モチーフとは支持体に乗せるものですがそもそもの支持体をどのようなジャンルに
するのか?
、根っこの要素を先に抑える事で作品の方向性が定まり細分化してモチーフ
選びも導き出しやすくなるという事です。

【 まとめ 】

モチーフを決める際には、根本となる絵画自体のジャンルを決める事で選びやすくなる
というお話しをしました。

<< モチーフの決め方 >>
●自己表現
●メッセージ性
●観る側の視点に立つ
●描写スタイル
●文化的背景

<< 各絵画の立ち位置 >>
●宗教画の立ち位置
●風俗画の立ち位置
●人物画の立ち位置
●風景画の立ち位置
●具象画 / 抽象画の立ち位置

絵画の意味、立ち位置を知る事で作品の方向性が決まりやすくなります。
また描く側ではなく観る側としても物語を知る事で面白みを増す事にもなります。
作品作りの1つの参考例として捉えて頂ければ幸いです。

モチーフ関連については、別途ご紹介しているので
下記をご参照ください。
・モチーフ関連①
・モチーフ関連②
・モチーフ関連③
・モチーフ関連④
・モチーフ関連⑤

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最後まで読んで頂きありがとうございます!
良き作品作りに繋がりますように^^

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