2024-12-12

うつ病の対応:経験者が症状・原因・治療法について解説

おはようございます^^
油絵×心像画家の中西宇仁です。

今回は、他の記事と変わり個人的なお話しとして
うつ病について述べていきたいと思います。

現在、画家活動を通じて生き方を変える事が出来るという事を
絵と画家業を通じて発信しています。

学生時代は、いじめを受け成績不振による自信喪失
社会人になってからも大した成果を出せず酒で濁す日々と2度
うつ病に掛かった事があります。

長い期間、生きる事の意味が見いだせず自殺を意識した事もある
中で人としての生き甲斐、生きる意味を見出せたのは絵を通じて
自身を育めるようになりました。
周りの人達のお気持ちも頂き、自分が出来る事とはなにか?
今までの実経験から絵と画家業を通じて、
「これからの生き方は変える事が出来る」という事を伝えており
ます。

普段は、絵画関連の記事が多いのですがこの場では、うつ病を
中心とし僕個人の見解や外部資料などを踏まえうつ病への向き合
い方
についてお話ししていこうと思います。

途中、気分が優れない場合は自分のペースで読み進めてみてくだ
さいね^^
あくまで僕自身の経験・分析による内容となるので複数あるうちの
1つの参考
としてご覧ください。

僕の画家活動について毎日新聞社様から取材としてご助力頂いて
おります。

新聞記事

【 うつ病は社会問題の1つ 】

うつ病について話すと「誰でも落ち込んだりすることあるじゃない」
とちょっとした気の迷いのように平均化される事が経験者ならあるのかな?
と思います。

WHO(世界保健機関)によると世界中にうつ病を抱える人達は、
2015年の時点では3億人を超えており日本国内では、500万を
超えて自殺原因の主原因の1つがうつ病とされる程、社会問題
となっています。

メディアだけでなく本屋さんなどでもメンタル類の参考書は増え
居場所を求めるコミュニティなど団体や組織も力を入れています。

厚生労働省も調査に乗り出している程、問題の高い病気です。

参考資料:厚生労働省のデータ1
     厚生労働省のデータ2
     政策レポート

僕は、過去2度うつ病を経験してきました。
うつ病の段階にもよりますが生活基盤が崩壊し、仕事も出来ず
満足に起き上がる事も出来なくなるだけでなく安定したとしても
トラウマや後遺症により生活方針を大きく変えざるを得ない等、
人生設計を大きく狂わされます。

「気の迷い」で済むならそれに越したことはありませんが
人の人生を狂わせ場合によっては、自殺に繋がってしまう病気
であるという事をまずお伝えさせて頂きます。

【 うつ病発症と影響 】

うつ病は、外傷あるケガや熱を発する風邪のように表面的に
わかりやすい病気ではありません。

パッと見、元気そうでなんとも無さそうに見えても当人は、無理を
しております。
人生設計を大きく狂わせ場合によっては、自殺を選ぶ程の病です。

僕の場合数度のうつ病を経験し、2度目が一番辛く自殺を望む程で
した。
発症キッカケとその後の生活についてお話ししますね。

●キッカケ

医学上、うつ病は脳の病気と定義されています。
個人的には、脳の影響はあると思いますが根本的な発症キッカケ
はメンタル、心だと体感
しています。

理由として、物理・言葉など悪意、攻撃的なものを向けられ受け
続けたらどこが最初に苦しくなるか?
という事です。

頭が痛くなる前に胸のあたり、気持ちが苦しくなったり重くな
ったりする事が誰しもあるかと思います。
安定していれば受けて溜め込んだものは消化できますがこの安定
が崩れていた場合、常に負の感情をため込み心のバランスを崩し
ます。

僕も過去2度のうつ病発症はどちらも心の余裕がなくなり呼吸は
浅くなりその後、頭がボーっとしたり回転しないといった、
”脳の障害”を感じて来ました(心⇒脳)。
ストレスの蓄積により容量がなくなりオーバーヒートした状態
うつ病発症でした。

流れとしては、心→脳→身体の順です。

●症状や影響

症状の全体像を先にお話ししますね。
まず、うつ病はグラフに例える事が出来ます。
プラス領域・0地点・マイナス領域の中、健常者は0地点に位置
しますがうつ病患者は、マイナス領域に位置します。

何がマイナスなのか?というと人間には、思考力・記憶力・理解
力・忍耐力・好奇心など様々な能力
があります。
上記の項目でうつ病は、心がキッカケで脳へと影響が広がるとい
う話をしましたがまさにこれらの能力は、脳が直結します。

頭が働かないので資料を読んでも理解できない為、頭に入って
来ない。ドラマや動画、アニメを観ても人と話をしても同様で
すね。
あと、この中で厄介なのが忍耐力の低下です。
忍耐力とは、自分を支える能力です。ストレス耐性ですね。

この忍耐力はうつ病中の場合マイナスに居るので自分を支え
る事が出来ません。

歯みがきや入浴も少なからず”面倒”ですよね。
この些細な面倒も小さなストレスですが支える能力が崩れている
為、ハードルがとても高くなってしまいます。

将来の事を意識すると不安になり当然、苦しむわけなのと気持ち
のコントロール処理が低下
している為、辛さ・苦しさ・焦燥感・未来への不安
など負の感情が強く自由に暴れてしまいます。
なので意識ある常時、辛さがあり生き地獄を過ごす日々となりま
す。

僕の場合、「生きていればどうにかなる」なんて言葉は全く響か
なかったですね。
だって、意識ある常時辛いんだから、朝目覚めた瞬間絶望してし
まうのだから、命絶って楽になりたいと思っていました
から。

ここで止めておきますがうつ病の症状とは、
人間の能力全般(脳・体・メンタル)が崩壊する、という事です。

その為、仕事のパフォーマンスは極端に下がりその場に居るだけ
でも負担が掛かり業務に従事する事が困難となります。
日常生活の中でも心のコントロールが効かなくなり強い負の感情
に駆られ続けるので寝たきりの生活になる、等生活基盤が崩壊し
ます。
場合によっては、自ら命を絶つ・・・ケースもメディアなどを
通じて現実社会に起こっています。

【 2度のうつ病からの脱出 】

僕は現在、油絵画家として活動しておりますが2度のうつ病を
脱する事が出来た方法の1つが絵です。
別途、絵を通した生き方の改善についてはこちらでご紹介して
おります。

この場では、絵画以外で社会復帰へと繋がった取り組みなどに
ついてお話ししていきますね。

●症状段階

うつ病と言っても段階があるのでまずその説明をしますね。

・重度

朝起き上がれない等、自宅から外出が困難など生活全般の
自律度が極端に低い状態。
メンタルや思考、コミュニケーション等の能力・行動に支障あり

・中度

自宅内から屋外で最低限の行動が出来る。
メンタル不調が強い~中度。

・軽度

屋外活動のハードルが低くなり社会との接点を求める。
メンタル不調は、中度~軽度。

あくまでこれは、僕個人が体感してきた事を定義化したもの
ですので全てのうつ病を抱えている人達に必ずしも当てはまる
ものではございません。

ケガで例えると骨折した場合、手術して入院した最初は重度で
すが骨も繋がり始めると足をゆっくり動かしリハビリに入る
中度から軽度へと段階が変わってきますよね。

うつ病も同様で段階があるという事です。

●うつ病の対処法

絵以外で役立った方法についてお話しします。
うつ病の段階によって向き不向きがあるので参考としてご覧ください。

・服薬治療

言わずと知れた療法ですね。
個人的には、お薬はある程度までは効果を実感しました。
重度の状態であれば何も出来ないので薬に頼らざる得ないです
が最低限、体を動かす所までは効果はあるかと思います。

ただ、体との相性があるので合う合わないは医者と相談して
いくと良いかと思いますね。

・意識の向け方

今までの自分と比べ落差から悲観的になりやすくなります。
その気持ちを無理に押しつぶす必要はなくそれと同時に
「自分、うつ病患者だから仕方ない」、と開き直ると結構、
肩の力が抜けます。
足を骨折した状態で走るなんて無理なのと同じです。

今ある自分を受け入れる事で諦めから救われる入口もあるという
事です。

将来への不安が隣り合わせでした。
この先、社会復帰できる姿が想像できず四方八方挟まれる感覚は
耐え難いものです。
これも同様で未来の事より今日一日を乗り切る事に絞りました。
今がボロボロなのに先の事なんて尚更考える余裕ないですしね。

・食事

うつ病になってから太ってしまった、痩せてしまったと体型の
変化で苦しくなる場合もあるかと思います。
僕も最初、太ってしまった自分に不快感を抱きましたが上記で
述べたように” 仕方ない ”と諦める事でどーでもよくなりま
したね。

だって、不調だもの患者なんだもの。
体型は、改善した後に考えてば良い!
今は、メンタルの方が大事だと位置づける事で楽になりました。

・行動

療養に繋がった行動をいくつかご紹介しますね。
1つは、外出です。
外出といっても重度な段階では、散歩も辛かったのでベランダに
出て日光を浴びるなど日光を浴びるようにしました。
24時間同じ空間だと何も変わらないので気分転換がてら外の空気
に触れる事で習慣にちょっとした変化が発生します。

目だった取り組みとしては、散歩などの軽運動です。
これを聞くと「それが出来たら苦労しない」と言いたくなるかと
思います。
当然、メンタルは絶不調です。
この時は、ずっと引きこもりと寝たきり生活で負の感情に駆られ
紛らわしたいという一心で動き始めました。
今思えば”うつ病療養の為のリハビリ”ですね。

この段階では、重度~中度の中間だったかと思います。
不調を抱えている前提で最初は、近所を散歩する所から始め
徐々に移動距離が増えてきたらサイクリングを始めました。
動いている道中に調子が悪く引き返す事もあれば玄関まで進んだ
が断念するなど波はありましたね。

それでも何もしない状況より気持ちもスッキリするなど
”幸福感”を感じ始めるようになりました。
刺激です。

屋外での軽い運動は、解放環境に身を置きます。
体つくりにもなるのと外部からの刺激が脳を活性化させるような
感覚になったのを今でも覚えています。

先の項目でうつ病の発症キッカケは、心→脳→身体の流れで影響
が広がると述べておりますが療養では、この逆で身体→脳→心の
流れで回復へと繋がった
のだと体感しました。
まさに”リハビリ療養”だと言えます。

リハビリなので多少のキツさはありますが無理せずかつ、ちょこ
っと取り組む事で小さな回復を積み重ねていく事となりました。

僕の場合、社会復帰(就労)する前の最終段階としてボランティア
で調子を確認もしていますね。
責任はないかつ社会性に触れるので最終確認には良かったですね。

・対人関係

療養の中では重要な部分の1つが対人です。
孤独感を抱えてしまうと良くなるものも良くならなくなります。
「人に話すと周りが離れるかもしれない・・・」という声はよく
聞きますが話して離れる関係性ならそれまでだと僕の場合は、
割り切っています。

話を聞いてくれる人がいたらその人にちょっと甘えて気持ちを
相談する事で孤独感は和らぎ安心感を得てプラスへ転じていきま
す。
ただ、注意点なのが自分がうつ病だからといって気にかけてくれ
る人達を振り回したり蔑ろにしてはいけないという事です。
自分が毒を放出していたら自分は、楽になるけど相手は受け側
なので疲れていきます。

もし、自身がコントロールできなければ「自分は今〇〇の状態
で・・・」と状態を説明
してあげると相手も不明確な部分が明確
になり安心します。

話せる人がいなければ社会復帰をコンセプトにしたリワークへ
通所するか地域交流できる場へいくなどもオススメです。

【 この記事を読んでいるあなたへ 】

読み進めて頂きありがとうございます。
もしかしたら途中、ドキっとする箇所もあるかと思いますが
自分のペースで読みほどいて頂けたらと思います。
この記事を読んでいるという事は、現在何かしらの苦しみを
抱いている方や参考にしたいという人が多いのかなと思います。

うつ病など生きる事に対し絶望してしまう事があります。
世の中、「いつかトンネルは抜けられる、やまない雨はない」
と例えられる事がありますが歩めないから抜けられないし中が
崩壊しているからそもそも身動きできない。
酸性雨に振られているから今、避難したいんだ!

「みんな同じだよ」と話したとしても自分の辛さをうつ病を
平均化される事もあるのかなと思います。
いや、他の人の事なんて知らんし!、と。

うつ病は、なった人にしかわかりません。
想像してみたり寄り添ってくれる人達もいますが結局、当人でし
かダイレクトに実感出来ません。
なので、周りから平均化されるような事を言われたとしてもその
苦しみを自分で否定する必要は全くありません。

過去は過去、今現在の状態を受け入れて治療に専念していくこと
が人としての復帰第一歩になるのかな~と思います。

僕の場合、2度のうつ病に掛かった事がありますが結果として
こうして再起する事が出来ました。
周りにもうつ病持ちの人達が多くいますが復帰出来るか出来ない
かは、2パターンに分かれるのだと思います。

それは、「立ち直る気があるか・ないか」

立ち直る気がある、社会復帰する気がある人は時間は掛かれど
回復し再度、復帰している人が見ていても多いです。
立ち直る気がない人は、症状も変わらずいつまでもその状況を
維持しています。

もちろん辛いですよ?苦しいですよ?
この先どうなるかなんてわからないし想像するだけで怖くなる
事もあります。
それでも頭の隅っこに「治したい」という気持ちがあれば長い
期間掛け、少しずつ少しずつ変えていく事で回復に繋がります。
ケガ治療の為のリハビリを一人で続けている中で転びそうな時
は、支える存在に頼って体勢を整えれば良いのです。
補助器具使って良いんです。泣いても良いんです。

ただ、自分で立ち上がる気がなければ立ち上がる事は出来ませ
んよね。

立ち直る気持ちがある場合は、先を急ぐ必要はないです。
収入とかやむを得ない事もあるでしょう。
そんな時は、実家に帰ったり傷病手当使ったり誰かに援助して
もらったり市役所とか行って生活保護や補助を受けられるか相談
しても良いんです。

先の事を考えて怖くなって良いんです。
まずは今日、1日をいかに乗り切るかに集中していけば小さな
一歩ですが確実に回復へ繋がります。

社会復帰後の生活を意識できるようになったらうつ病持ちとして
新たな生き方を模索していけば良いんです。
無理に社員にならなくても形態を変えたり働き方を変えれば良い。

まずは、現状の自分を立て直す事が第一優先です!
その為に必要な事をコツコツと進めて行く事が回復への糸口と
なります。

僕の場合、2度目が一番辛かったです。
休職と復職を繰り返し、退職。療養に一年以上掛け社会復帰しま
したがダメですぐにまた転職。
転職後も不安定は続きました。

僕は画家ですが今、こうして活動出来ているのは2度のうつ病共に
絵を通じて自身を再構築出来た事ですね。
うつ病についてのご相談などございましたらお気軽にお声かけく
ださいね^^

メールマガジンを運営しています。
絵の描き方など絵画関連がメインですが絵を通した生き方の
改善など内面性や効果なども発信しております。
登録者様限定に無料プレゼントも実施中ですのでお気軽に
ご確認ください!

オンラインを活用したマンツーマンでの絵描きサポートや
相談などもご提供しております。

また無料相談も受け付けておりますので
些細なお悩みやご質問などお気軽にお問合せ
ください!

最後までお読み頂きありがとうございます^^
新たな希望に繋がりますように^^

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA