絵で立体感や影を出す為の上達法について解説!!
おはようございます、油絵×心像画家の中西宇仁です。
今回は、絵画を描くうえで重要な要素となる
「 トーン 」
についてお話していこうと思います。
絵画内に置かれる個々のモチーフをより一層引き立たせる要素の1つが
トーンです。
物体は、明るいヵ所と暗いヵ所が両立して立体感を感じます。
それを絵に取り入れる事で表現性を深め自身の画力向上にも繋げることが出来ます。
多くの絵描きさんが悩まれる事でもありわかっているようでイマイチわからない
要素でもあります。
集中してご覧頂けたらと思います!!
【 トーンの要素 】
絵画を描くうえで物体の存在感を印象付ける要素の1つが
トーンです。
このトーンの仕組みを意識し、支持体に乗せる事で
人物、植物、動物、建築物などの写実表現から
抽象的、具象的表現など創造性のあるモチーフまで幅広く
応用しより印象に残る描き方が可能になります。
では、トーンとは何か?についてお話していきますね。
●トーンとは?
トーンとは、一言で表すと「 色の明度の差 」を指します。
色の面に対し明るいヵ所~暗いヵ所(コントラスト)の関係性を
乗せる事で物体を立体的に表し、” 人間が認識しやすい形 ” で魅せることができます。
(コンストラスト:二つのものが互いに異なる特徴や性質を持っていることを指す。
その違いを強調すること比較することも意味する )
トーンは、3つに分けられます。
①白 :明るい色
②グレー :中間色
③黒 :暗い色
白、グレー、黒と分けると聞くと鉛筆や木炭などを使ったデッサンの練習という
イメージが浮かぶかもしれませんが他の色でも同じ事です。
赤や黄色など他の色の場合でも明るいヵ所や暗いヵ所によって同じ色だとしても
見え方は変わります。
明るいヵ所は、光が当たる場所で暗いヵ所は影になる所と言うとイメージしやすいかと思います。
白黒、赤や黄色など他の色と分けるのではなく色の明るさ~暗さの間を調整するという
表し方です。
支持体に乗せるモチーフ間に色の明度(明るさ~暗さ)を使い分け差別化することで
その物体、隣り合うモチーフを強調した表現が可能になります。
【 トーンの決め方 】
トーンは、モチーフの存在感を立体的に認識しやすく表す事ができるわけですね。
では、そのトーンの決め方はどうすれば良いのか?
それについてお話しますね。
●光と影/陰の役割
人間は、目にする物に対し立体感を瞬時に判断し認識します。
その立体感を認識する為には、明るいヵ所と暗いヵ所が両立していること
光が当たれば反対に影が生まれます。
また、光が当たる箇所でも光との距離が近ければより明るく光との距離が離れていれば
少し陰となり明るさは下がります。
光だけの空間だと影は生まれないのでその場に物体があっても認識はできません。
暗闇だけだと光がないので何も見えません。
この光と影が両立するからこそ人間は目の前の存在を認知することができるわけですね。
下記、絵で立体感を出す要素について別途載せているので読んでみてくださいな。
→ 関連記事:絵で立体感を出す為のポイント!どのモチーフでも描ける仕組みについて!
人が存在を物や人などを認知する為にはこの光と影/陰の関係が必要不可欠であり
絵画を観た場合でもこの要素を取り入れる事で認知しやすくなります。
・絵を観て物体を認識する
→光:影と比較し明るいヵ所を認識
影:光が射す反面に影が出来る事で全体を認識
陰:光との距離感で明度に差が生じよりリアルに認識
●明るさ~暗さの調整(コントラスト)
光と影/陰の関係性からモチーフをより認識しやすくなるというお話をしました。
では、どのような割合で明るいヵ所と暗いヵ所を差別化するのか?について
お話していきますね。
まず、極端な話トーンがある場合と無い場合のどのような印象を受けるか
2つの写真で比べてみましょう。
トーンがないと平面的に見えトーンがある場合だと奥行きや物体への認識が
より鮮明にわかりやすく認識できたかと思います。
このように明るいヵ所と暗いヵ所、コントラストの調整を取りいれることで
同じ形でも大きく印象が変わります。
その調整はどのように当てはめれば良いのか?
ポイントとしては、光がどの方向から入ってくるのかを
設定することです。
光が射し込めば遮蔽物を通し反対側に濃い影ができます。
また光が届きにくいヵ所は、グレートーンのような中間色になります。
同じ光が当たる場所でも光源との距離感によって照らされ具合は変わり
影となる箇所も奥は色濃く手前は薄くなるといった明度の差が発生します。
トーンを意識する事で奥行きが生まれるので形あるモチーフであれば
応用を効かせる事ができます。
【 まとめ 】
トーンとは、「色の明度の差」であること。
3つに分けられる。
トーンは、3つに分けられます。
①白 :明るい色
②グレー :中間色
③黒 :暗い色
色を扱う上でこの3パターンを分けて使うことで立体感や奥行きを持たせることが出来る。
人間が上記の存在を認識する為の要素として、光と影/陰の関係性がある。
光が当たる箇所があれば遮蔽物を通じて影が生まれる。
また、光が当たる箇所でも光源との距離によって照らされ具合が変わるので同じ面だと
しても奥行きを感じることができる。
トーンは、絵画を描くうえで重要な要素です。
色の差別化を図る事で同じリズムで残るのではなく物体の存在感を
より一層引き立てる事ができます。
それは、写実的な表現だけでなく形あるものであれば抽象的表現にも
応用を効かせることが出来ます。
画力を上げるポイントにもなるので是非意識して取り入れてみてください!
→ 関連記事:絵で立体感を出す為のポイント!どのモチーフでも描ける仕組みについて!
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