2024-01-05

絵で立体感を出す為のポイント!どのモチーフでも描ける仕組みについて!

こんにちは、油絵×心像画家の中西宇仁です。

今回は、絵を描く方なら誰もが悩む要素の1つ
「立体感を出す為の描き方」

についてお話して行こうと思います。

絵を描く手法としては、油絵画やアクリル画、水彩画などの
アナログ手法からタブレットやお絵描きツールを使っての
デジタル手法など様々な方法がありますが立体感を出す部分では
手法が異なれどモチーフの存在感を表す所では、共通の要素となります。

人や物、動物を描いても存在感が出ない
立体感が生まれず思った表現ができない
等、苦悩される方が多いかと思います。

立体感を正体を紐解いていくことで表現の幅が広がるので
お茶でもしながらご覧頂けたら幸いです。

【 立体感とは何か 】

そもそも立体感とは何なのか。
国語辞典だと、
「平面ではなく、深さな奥行きなどの広がりを認識する」

脳医学では、要約すると
「両目で視ると対象物までの距離を自動計算する。
脳はこの計算を行っており、それにより世界が三次元に見える」
(※参考資料

と定義されています。

対象物内に映る部分間の距離間を認識することで立体感(3次元)となる得るということです。

私たちは、絵を描きます。
基本絵画は平面(2次元)に描かれるものですが
” 立体感を感じるのは人の目なので何を持ってそう感じるのか? ”

その要素を意識していくと方程式が定まってきます。
という事で下記に続きます。

【 立体感を持たせるのに必要な要素 】

絵画において立体感を感じてさせるにはどうすれば良いか?
気になる所ですね。

結論から述べますと必要な要素とは、、
  「明暗」
です。

明は、明るいヵ所。光が当たっている部分ですね。
暗は、暗いヵ所。影が被さっている部分です。

明るいヵ所のみ、暗いヵ所のみですと立体感は得られず平面的な表現となります。
「 明と暗を両方とも取り入れる事で立体感を生む 」
事が出来るようになります。

明暗の間で濃淡(色の濃い、薄い)を調整することで立体感を生み出し
作品の存在感をより一層深める事に繋がります。

【 立体感を持たせる明暗のつけ方 】

立体感を感じる為には、明暗の差である事をお話しました。

絵を描く際にどのように明暗つけるのか
明るいヵ所と暗いヵ所をどのように分ければ良いのか?

それは、
「明るいヵ所(光が当たる)と暗らいヵ所(影が掛かる)」
を設定することです。

私たちの生活、自然界でごく当然と発生するのが
光と影の関係です。

光が射せば反対に影も生まれます。
人間が無意識に感じ取る要素となるので
冒頭でお伝えした

” 立体感を感じるのは人の目なので何を持ってそう感じるのか? ”

これを意識した明暗をつけていくと事で立体感を持たせる事ができます。

写真を例にすると光が入り込む箇所とは反対側に影が生まれます。

では、極端に明るいヵ所と暗いヵ所を分ければ良いのか?というと
そういうわけではありません。
(ポップな表現をするなら良いですね)

先ほど濃淡を調整する、と触れました。
濃淡とは色彩の濃い薄いを指します。

この濃度を調整する事で明るいヵ所 ー 暗いヵ所 の間にある
明度に差を図る事ができ人が立体感を感じる要素が生まれます。

●注意点

①1つの要素に特化される

色を塗る場合、質感に集中しすぎて明暗要素が疎かになる場合をよく見受けられます。
植物の質感、人の質感などモチーフの色合いに特化しすぎるゆえ明るいヵ所と
暗いヵ所の明度差が疎かになり立体感のない平面な絵になります。

②ルールを明確にする

光が入って来る方向を決めておくことです。
当然ながら光が入って来る方向とは反対側に影が生まれます。

右から光が射し込めばモチーフが間に入り反対側に影が生まれます。
このルールを無視してとりあえず光と影を入れてしまうと自然法則から
外れ不自然な描き方となってしまいます。

(表現によっては違和感や法則から外れた描き方もあります。
この記事では、立体感を重点に置いたお話をさせて頂いている為
それらの表現を非難否定するわけではございませんのでご了承ください。)

【 立体感を見せやすいモチーフとは 】

立体感を持たせる為には、光と影の関係性を設定する事とお話しました。

明暗をつけるモチーフは何が良いのか?

明暗は自然のルールからの影響が強い為、現実的なモチーフが
描きやすく分かりやすいですが個人的には光と影の関係性が紐づいていれば
何でも良いと思います。

例えば龍などの伝説上の存在でも腕もあるしくちもあります。
腕も内側は、影になり口も中まで光が届きにくくなるから影が掛かります。
構造がある物には、明度の差を入れやすいですからね。

静物画、人物画など写実的要素のあるモチーフは取り入れやすいですが
抽象的表現でも明暗を分ける事でボリューム感も出せます。

要は、濃淡の使い分けで存在感に大いに影響するという事です。

【 まとめ 】

今回、存在感を引き出すための立体感の生み出し方について
お話させて頂きました。

● ①立体感とは
立体感とは、人が対象物を目視した際に部分間に生じる
距離感を読み取る事に生じる認知。

” 立体感を感じるのは人の目なので何を持ってそう感じるのか? ”

その要素を意識していくと方程式が定まってきます。

● ②立体感を持たせるのに必要な要素
明暗を持たせる事で構造物の奥行きを認知させやすくなる効果がある。

明は、明るいヵ所。光が当たっている部分ですね。
暗は、暗いヵ所。影が被さっている部分です。

明暗の間で濃淡(色の濃い、薄い)を調整することで立体感を生み出し
作品の存在感をより一層深める事に繋がります。

● ③立体感を持たせる明暗のつけ方
自然界のルールとして、光が射すヵ所の反対側には影が被ります。
片方から光が入れば反対側に影が発生します。

その光と影の差には明度の差が発生する為濃度を調整すること
で奥行きを表しやすくなり立体感を感じる事になります。

注意点としては、モチーフに力を入れすぎて明度を疎かにして
しまうと立体感も十分にならず平面的な絵になること。
(作品のテーマに寄りますが立体感を持たせたい場合は、明暗部分
も気にしてあげると良いですね)

また、光と影の関係性にはルールがあるのでそれを無視した場合、
違和感ある作品に変わる。

● ④立体感を見せやすいモチーフとは
今までの要素、ルールを意識すれば人物画や静物画などの
写実表現だけでなく抽象的・具象的表現にも用いる事ができます。
形とあるものであれば構造が生まれるのでそこに明暗を入れてあげる
ことで一層存在感のある作品にすることができます。

今回は、絵画を描き上げる上で存在感を持たせる為の立体感について
お話させて頂きました。

別途、立体感の描き方についてお話できればと思うのでその際は
お気軽にご参照頂けたらと思います。

お時間を割いてご朗読頂き誠にありがとうございます。
貴方様の表現に良き兆しがありますように^^

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