2025-11-06

デッサンは必須じゃない?絵を上達させる為の学び方

ご閲覧頂きありがとうございます^^
油絵×心像画家の中西宇仁です。

今回は絵を上達させる為にデッサンは必ず必要なの?というお話をしたいと思います。
一般的に絵を上達させる為にはデッサンと言われています。
しかし、世の中には浮世絵や抽象画など、必ずしも写実を求めない絵画ジャンルもあります。

場合によっては、デッサン力に縛られ本来自分が表したい絵が描けなくなる事もあります。
「デッサンの役割」と絵の上達に「本当に必要なこと」を整理してお届けしたいと思います!!

【 絵の上達にデッサンは必須? 】

結論から先に述べると、絵の上達にデッサンは必ずしも必要ではありません!

西洋絵画では、キャンバス上に空間や構造を再現する為にリアルな写実描写が取り入れられていますが浮世絵のように人や物体が描かれている絵でも奥行きタッチはありませんが立派な絵画として存在します。

抽象画も具体的な姿形はなくシンプルな線や色で表現されているますが絵画ジャンルの1つとして存在します。
場合によっては筆やペンではなく別の道具を用いて描きます。

このように絵を描く為には必ずしもデッサンが必要なのか?というと必須ではないという事を抑えておくと良いでしょう♪

絵を描き続ける中でデッサンが自分にとって必要なのか?不要なのか?というのを徐々に意識し始めてきます。
その時、自分に必要な事を選択していくと良いですね。

【 大事なのは方向性 】

絵を描き続ける、絵を上達させる為に根本的に重要なのが「方向性」です。
自分はどのような絵を描きたいのか?、その為に必要な事とは何なのか?、を定めていく事で必要な知識や技術、見聞を広げていくことで理想の表現へと繋がります。

僕の場合、絵は元々趣味で続けていました。
その時は、自分が楽しめれば良かったので絵の勉強は特にせず勝手気ままに描いていました。

画家業を志してからはこのままではいけないと思い、写実的な描写も出来るようになりたいとデッサンを学び、形に縛られない色を出したいと色彩理論や絵の具の性質などを取り入れていきました。

最初からデッサン力があったわけでもありませんが気ままに絵を描く事は出来ます。
続けていく中で必要な要素の1つがデッサンでありその時、会得しました。

デッサンは物の形や空間、自然界の仕組みを色のトーンを用いて絵に落とし込みますが抽象画でこれが必要か?といったら必要ではありません。

幼稚園児が絵を描くのにデッサンが必要か?といったら自由な発想の前では不要です。取り入れたとしても人によっては抵抗感を抱き絵が嫌いになる事もあるでしょう。

大事なのは自分の表現の方向性の中で何が必要なのか?という事です。
その時にデッサン力なのか?、色の扱い方なのか?、画材への理解なのか?、経験なのか?

これらは理想とする絵を生み出す為の手段ですがその前にご自身がどのような絵を描きたいのか?という根本的な部分を知る事が大事なのかなと思います。

【 自分に足りないモノを見つける 】

先ほど、絵の上達には方向性が重要というお話をしました。
その中で自分が足りないモノを見つけ、達成できるように学び自身を磨いていきます。

変幻自在な抽象画を描きたいのであれば液状化しやすいアクリル絵の具を用いてみたり絵の具の乾きに追われないように描くなら油絵の具を用いてみる。

人や物など形あるモチーフが上手く描けなければデッサンを通して色のトーンを取り入れてみるなど現状と理想の間に生まれる差分(自分に足りないモノ)を埋められる事に触れる事で理想へと近づく事が出来ます。

自分に足りないモノ(理想に近づく為の解決)についてはこちらでご紹介しておりますので合わせてご覧ください♪

絵を描く人でも苦手なモノはあります。
苦手なモノに対し、自分だけで解決しようとするのもなかなか難しいです。

自分の範囲内で処理しようとするのではなくその分野で自分より上だと思う人から教えてもらったりアドバイスを受ける事で自分の弱い部分を伸ばす事が出来ます。

足りないモノばかり目を向けていくと気持ちも下がっていきますし辛くなります。
マイナスばかりではなく自分の強み、プラス要素にも眼を向けてみましょう。
写実描写が不足していても鮮やかな色や刺激的な色を出す事ができればそれは、その人の強みです。

そこに写実描写を補える事ができれば自分の強みである色と写実性を組み合わせて更なる表現へと発展させられます!

苦手な部分を責めるのではなくそこを克服した時に更なるステージへ登れる事を意識していくと気持ちも軽やかにかつモチベーションを高めて進められるようになりますよ^^

【 上達を支える要素 】

絵を描くのに、絵の上達にデッサンは必須ではなく自分の方向性に合わせた会得が必要というお話でした。
そこで絵の上達に繋がるポイントをいくつかご紹介しようと思います!

●観察力

絵を描くなら観察力、と言われます。
写実的な描写であれば光と陰影という自然界の仕組みをトーンを使って絵に落とし込みます。

ただ、観察は目に見える姿形だけを捉えるだけではありません。
例えば人の様子を見て、この人は楽しんでいるのかな?悲しんでいるのかな?と、どのような心境なのかを探る事も観察です。人間観察とも言われますね。

その状況を見る事で人や動物は何を抱いているのか?という内面性を見つめていくのも観察です。
自然や人、動物をよく観る習慣をつける事で絵の上達へ繋がります!

●思考力

自分がなぜこのような描写をしたのか?を、振り返ります。
なぜこの色・形にしたのか?を考える事で良かった点と改善する点を整理する事が出来ます。
一人反省会ですね。
個人的には、表現者ならこの自己との振り返りが一番重要だと思います(絵に限らずでもあります)。

●表現力

絵には歴史や文化、社会性に心境、価値観など様々な要素が絡み合っています。これらは、描き手がこういうものを表したい!という内面から始まります。

その目に見えない内面を目に見える絵と言う形で表し、表現力が必要となります。
内面の中にある材料がどのようなカタチで表せるのか?心の中を形にする練習や他の作家はどのように表しているのだろうか?と見て・聞き、吸収していく事でパラメータをアップできます。

デッサンのポイントについてはこちらから!
色の扱い方やテクニックについては、こちらからご覧頂けたらと思います!

●経験値を積む

絵の上達は日々の積み重ねです。
調べて参考になるものがあればその場で満足せず試してみたり自分が苦手だと思うジャンルがあればその要素を描いて試行錯誤の蓄積が確実なレベルアップへ繋がります。

ただ、この時注意する事が、闇雲に進めないという事です。
よく数をこなして描くという考えがありますがこれは半分不正解です。
考えなしにその作業を続けていてもただの苦労となり得られるものは少ないです。
自分が足りない要素を埋める為に必要な事とはなにか?を意識した日々の積み重ねが大切です。

僕も苦手や描写を克服したいと思い髪の毛や鳥など弱点を克服する為の描き方を意識して取り組む事で解消してきました。

経験とはスキル面だけでなく内面性も含みます。
様々な人や事柄に触れていく事で感性を磨く時間となります。
食事の際にはTVを点けず食事に集中する事で味わいや風味を実感してみたり興味のない事でも何が潜んでいるのだろうか?と探ってみたりする事で新たな体感となります!

【 まとめ 】

絵画には、写実的な描写がメインの具象画。
心を写し出す抽象画。
具象と抽象を両立する半具象画の3つに分かれます。

また、具象画の中でも浮世絵のように奥行きを出さない表現もある為、絵を上達させる為に必ずしもデッサンは必要ありません。
重要なのは、自分の絵の方向性がどこへ向かっているのか?そして、その方向性にあったレベルアップに必要な事とは何か?、を見定める事が大切です。

その中で自分に不足しているモノがあればそれを埋める為の部品を当てはめていき様々な取り組みや見聞を広げていく事で様々な角度から見て、総合的に絵の上達に繋がります!

絵の上達を意識していると、どうしても心苦しくなり視野が狭くなってしまいますがまずは一旦足を止めて自分がどこを目指すのか?、を見回してみると肩の荷が楽になりますよ^^

話は変わりご紹介となるのですが
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最後までお読みくださりありがとうございます^^
少しでも絵のお悩み解決に繋がりますように♪

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