抽象画初心者の描き方・テーマと失敗しない上達のコツ
こんにちは!油絵心像画家の中西宇仁です。
今回は、これから抽象画を描き始める、または上手に絵は描けないけど何か描いてみたいとお考えの方に向けて、抽象画のイメージ作りや描き方をご紹介したいと思います。
物体を描くのが苦手、下手だから何も描けない、上手い人に比べたらなど描きたいけど苦手意識を持って描けないと悩む方は多いです。
まず、絵は楽しむ事、ワクワク感が大事です!
その気持ちを抑えてしまうのは勿体ないのでこの気持ちを活かすのにおすすめなのが抽象画です。
僕も昔は、今のような絵を描けませんでしたが抽象的な絵から入った事で絵を描く楽しみを抱けるようになり今でもこうして自分を支えてくれています。
抽象画は姿形がないからこそ自由度の高い絵です。
自分に熱を与えてくれる抽象画についてお話しますね。
目次
【 抽象画とは? 】
人や動物、風景や食器などリアルな絵ではなくシンプルな線や色だけで描かれている絵がありますよね。
それが抽象画です。
一般的には、「 具体的な対象を描かない絵画 」を指します。
抽象という意味も形や細部をはっきりしない状態を指します。
要は心模様みたいな曖昧なものを形にこだわらずに描いた絵です。
日頃から馴染みのある人ならしっくり来ますがそうでない方からすると他の絵と何が違うの?とイマイチしっくりこないかと思います。
●他の絵との違い
絵画も色々あって何がどのジャンルなのかわからなくなることもあるのかなと。
絵は大きく分けて、具象画・半具象画・抽象画の3つに分かれます。
具象画は、人や風景、建築物や食器や食べ物などリアルな空間や姿形を描き出した絵です。
ヤン・ファン・エイクのように写真のような絵から日本ではお馴染みのモネやゴッホの絵もこれにあたります。
半具象画は、具象画と抽象画を融合させた絵です。
ピカソのようなキュビズムやダリのように形はあるけど現実にはない絵がこれにあたります。
抽象画は、上記のように形を描かず感情やイメージをシンプルなやマル四角、線と色だけで表した絵です。
抽象画は20世紀頃にカンディンスキーらが生み出した表現で現代では描く人が増えてきていますね。
具象画はリアルな絵、半具象画は形を崩した絵、抽象画は形のない絵です。
デッサンが苦手、形を描き出すのが苦手、絵心が心配という方はこの抽象画から入ってみると良いかなと思います。
僕も絵を描き始めた頃は、形を描き出すのが苦手というか苦痛を感じていたので上手に描く必要がない抽象画から入った事で肩の荷が下りました。
感じたことを自由に描き出した事で見える世界観が良いなぁと思い絵が好きになったスタートでしたね。
【 初心者に抽象画がおすすめな理由 】
絵は大きく3つのジャンルに分かれます。
抽象画の場合は、細かい姿形を描き出すわけではありません。
その為、デッサン力がなくても始められます。
もちろん、姿形がない故の難しさというのはありますが難しく考えずにとりあえず絵具を落として筆でなぞるだけでも良いわけです。
難しい形を描く必要がなく自由に描けるので他の道具を使って描く事もできます。
一般的に絵画は、筆で描きますが抽象画の場合は筆に限らずヘラで絵具を引き延ばしても良いですし、紙コップに絵具を入れて穴を開けて垂れ流しても良いわけです。
色を塗ってその線が歪んでいたとしてもそれがかえって持ち味にもなります。
従来の画材にこだわる必要もないので知らないからこその発想で描いていけるのが抽象画の面白みですね。
誰しもが幼い頃があります。
その頃は、遊ぶにしても自由気ままに何かを作ったり塗り絵をしていたかと思います。
その気持ちを抽象画は大人になっても蘇らせてくれるのでもっとこうしてみよう!という発想力が沸き起こってきます。
僕も絵を描き始めたキッカケが精神を病んでいた頃ですが、上手い下手や周りを気にせずに素材や画材を気ままに使っていたら面白い作品を生み出せたとワクワク感が芽生えたのを今でも覚えています。

【 抽象画で描き出しやすい画材 】
絵具にも色々ありますが抽象画が描きやすい絵具としては、油絵具・アクリル絵の具ですね。
水彩絵具の場合は、紙を使う為絵具を落としてもすぐに浸透するので描こうと思えば描けますこれから抽象画を描こうと考えた時には、絵具の滑らかさや乾くまでに余裕のある絵具が最適です。
余裕のある所でいうと油絵具は、急ぐ必要がありません。
油絵具は油分を含んでいる為、他の水性絵具に比べると乾くまでに時間が掛かります。
その為、色のグラデーションも作りやすいので焦らずに描き進める事ができます。
絵具の性質については、こちらでご紹介しております!
支持体はキャンバスを使用します。
絵具は筆だけでなくペイントナイフ(油絵セットに付属)で描いたり指や手でなぞると滑らかに流れます。
人によっては紙コップの淵で円を描いたりするので、画材にこだわらずに身近な物を道具として使ってみると面白いですね。
指に絵具をつける時ですが、油絵具には有害物質を含んでいるものもあるのでチューブの説明書きを確認しておくのと心配であればビニール手袋で保護しておくと安全ですね。
油絵具は、塗った後もすぐには乾かないのでその上に重ねて色を混合させて楽しむのも面白いですよ。
油絵具の基本的な使い方については、こちらでご紹介しております!
「最初は、手軽にやりたいな・・・」と価格帯が気になる場合は100円ショップ(今や100円でもないですが)で画材を探してみても良いかとは思いますが品ぞろえに乏しいので最初は画材屋なら間違いはないですね。
【 抽象画のテーマの決め方 】
さて、ここからが本題ですね。
写実的な技術がなくても描ける絵画、それが抽象画です。
ですが、描き始めるにも何に対して描けば良いのかわからない時のテーマの決め方についてご紹介します。
まず、絵のテーマを決める時の指標を最初に決めていきましょう。
テーマにも感情・思考・価値観・社会性など様々ありますが最初から細かく深堀するよりかは大まかな部分から探りそこから枝分かれさせていくと整えやすくなります。
例えば大まかな部分なら感情から入り、枝分かれとして喜怒哀楽の中からそれぞれ絞り込んでいきます。
何かイヤな事があったら何を考えていたのか?そこから何に対し嫌だと思ったのかを掘り下げていくと最後に行きつくのは根本的な部分になります。
大まかな部分 → 中層部分 → 細部分 → 根本部分という流れですね。
僕も昔は、ふと感じた事をそのまま描がいていましたが途中から何を描きたいのかわからなくなり、ただ手を動かすだけで中途半端な絵になり消化不良をよく起こしていましたが具体的に何を抱いたのかを掘り下げるようになってからは、理想的な絵を描けています。
この決め方が絶対ではありませんが表したいテーマを追求していくとそれだけ特化させる事が出来るのでそれだけ印象的な作品へと昇格できます。
音楽を聴く、自然に触れる、人との関わりなど人生の中でインスピレーションが沸いたら何がミソなのかを掘り下げていくとしっかりしたテーマが見つかります。

【 抽象画のアイデアの出し方 】
抽象画に限らずリアルな絵や半具象的な表現など絵を描き出す為にはキカッケとなるアイデアが先行します。
急に浮かんだインスピレーションもそうですね。
感覚的にアイデアが得られれば良いですがそうでない場合のアイデアの見つけ方についてご紹介します。
●整理する
自分の中になんとなくモヤモヤするものやイメージはあるがどのような色でカタチなのか見えない場合は、目に見える形で起こしてみましょう。
自分の中で見つけようとしても難しいので言葉として書き出してみましょう。
実際に書き出す事で何を抱えているのかを客観視する事ができるのとキーワード同士の関係を繋げる事ができます。
バラバラだった要素を視覚化し関係性を繋ぐ事で一貫性が生まれるわけですね。
言葉に書き出すのが難しいのなら殴り描きでも良いのでイメージをば~っと描き起こすのも良いです。
●気になった事を記録する
人生の中でふと浮かんだ事や気になった事があればとにかく記録に残してみましょう。
家事の合間、仕事中や学校、オフの時や人の輪の中など生活全般の中で感じた事があればメモなどで書き残しておくとそれが後の絵の材料になります。
写真や日記で残すのも良いですね。
●心身を委ねる
対象の存在に集中する事もアイデアが浮かぶ条件です。
人は多忙や余裕がない状態・状況が続くとそれが当たり前だと思考や感覚が麻痺します。(~~は当たり前だよというのが麻痺)
そうならない為には、集中すること。
音楽を聴く時も他の事をこなしながらではなくただ聴く事だけに身を委ねることで湧き上がる感情や風景を敏感に感じ取れる。
歩いている時もいつもと違う道を辿ってみたり違和感を感じる小さな路地があったらそこを見つめてみる事で、新しい発見という刺激を受けられます。
ただ受け取るだけではなく、自ら受け取りにいく姿勢も必要です。
絵や音楽は、「降りてくるもの」というイメージを持たれますが受け身だけだと運任せになります。
自分からアイデアを得ていくという姿勢を持つことで感覚任せではなく描きたいモノを見つけていけます。
【 描きやすい抽象画の描き方 】
必ず守らなければならない描き方というのはありませんが筆に迷いが生じる場合は工夫が必要です。
まず最初に決めておくとよいスタート地点として、テーマを決めます。
テーマは作品の方向性を決めるうえで重要な部分です。
テーマが決まった後は、構図を考えます。
線や形状はどうるすか?色の配置は?など、画面上に置く要素を決めます。
とりあえず大まかな方向性が決まってもしっくりこない時は一晩おいて見直してみると客観的に見れますし時間を置く事でここはこうしようと変えていけます。
僕は制作に入る時は、いきなりキャンバスの前には立たずに絵の設計をしてから描いていますが作品の方向性が事前に定まっているので余計な迷いや無駄な物を省いて理想的な絵が描けていますね。

「ん~でも無形な絵をどこから描けば良いのかわからない」と思う方も居られるかと思います。
そうですね、描きやすい抽象表現もあります。
抽象画はシンプルな線や形状と色で表します。
線だけ、マルや四角だけ乗せてみたり色だけ乗せても良いのです。
個人的には色だけ乗せているのも良いですね。
ただ色を真っすぐ塗っても良いですし気になる色だけ使っても良いのです。
色というのは人に対し様々な印象や影響を与えます。
色が与える印象についてはこちらでまとめておりますのでご一緒にご覧ください!
僕もはじめて油絵具を使った時は、絵具を縦横に塗るだけでしたがそれらしい抽象画になったのでただ手を動かすだけでも楽しいですよ。
【 失敗しやすい抽象画の描き方 】
何をもって失敗とするかという事は置いておいて、無形が故の難しさもあります。
これは僕もそうでしたが失敗する抽象画の原因として、色を使いすぎるというのがあります。
色というのは、他の色と混ぜれば混ぜる程濁り暗くなっていきます。
色の配置によってもお互いの良さを潰してしまう事もあるので自分が表したい要素に合わせた色の選定が必要です。
色の乗せ方についてはこちらでもご紹介しております。
失敗しやすい描き方として、意味を考えすぎるというのがあります。
表したいモノは色々ありますが1つのキャンバスに全てを詰め込もうとするとごちゃごちゃします。
テーマがそれを表すのなら別ですがそうでない場合は、色々ある中に何を一番表したいのか?を定める事です。
舞台やドラマも主役とその他役とメインとサブキャラが分かれていますが全てが主役だとまとまらなくなります。
作品をまとめる為には、主役とサブ役に分ける事を意識してみると良いですね。
他には、綺麗に描こうとするのも失敗する原因です。
綺麗に描こうとするとこういうものを表したいという気持ちより整えようと理性・理論が先行します。
こうなると文字の練習のようにただ綺麗になぞるだけとなりつまらない絵になります。
綺麗に描く事が正しいのではなく抽象的表現する事が正です!
【 抽象画から学んだこと 】
僕は絵に学校に通わず(一部、指導は受けました)独学で歩んできました。
最初から今のような絵は、描けませんでした。
最初は瓶や果物など描いてみてもなかなか思うように描けずウキウキでスタートした絵ですが、少しずつ負担になってきましたがそこで光が見えたのが抽象画でした。
しっかり描かなきゃという気持ちから自由で良いんだ!という意識に変わった事で絵が楽しくなり自分でもこういうものを生み出せるんだと自信にもなりました。
今もこうして絵を描いていますが自分の中にあるのは、「目に見える形より心のカタチを表したい」という想いがあったので抽象画は自分にとって絵の可能性を広げてくれたジャンルになりましたね。
これは僕の考えですが抽象画は他の絵画に比べてより直接的に人の内面を映し出せる絵だと捉えています。
自分が潜在的に根本的に何を抱いているのか?
己をより深く正直に知ることができるのだと。
それは、これからの人生をどのように生きていきたいのか?を考える事にもなる。
リアルな絵のように目に映るものをそのまま描きだすだけではない。
自分の中に映るものをそのまま描きだせるのが抽象画である。
これは、表面的な存在ではなくまだ見ぬ自分を見つけより良い人生を歩むために必要なものだと僕は思います。
だからこそ今は、楽しいだけではなく生きる意味として画家として活動しています。
最初は誰しもが赤ちゃんです。
やってみてわかる事があります。
その中でも抽象画は高い知識や技術、資格も必要もなく誰しもがはじめられる分野です。
最初は小さな歩みでも続けていけばそれは大きく美しい道になりその人の生き方を整えてくれるのだと僕は思います。
話は変わりますが自分が描き出したいイメージを100%に近づける為の方法や効果的に絵の魅力を伝える術などもメールマガジンでお届けしております。
無料ですのでお気軽にご覧ください^^

●作品集
作品のご鑑賞やお求めの方は下記よりご覧ください!

オンラインを活用したマンツーマンでの絵描きサポート
などもご提供しております。

また無料相談も受け付けておりますので
些細なお悩みやご質問などお気軽にお問合せ
ください!

最後までお読みくださりありがとうございます^^
少しでも絵のお悩み解決に繋がりますように♪












コメントを残す