油絵で塗りやすい順番と描き方について解説
ご訪問頂きありがとうございます。
油絵画家の中西宇仁です。
今回は、油絵作品を描き進めていく為の迷わない塗り方の順番についてお話したいと思います。
背景から描いていけば良いのか?、それともモチーフから描けば良いのか?
明るい色と暗い色を引き立てる為にはどちらを先に塗れば良いのか?
など、油絵を迷わずに描き進められる順序を意識する事で迷いが減り修正がしやすくなります。
作品の完成度が安定するのでどのスタイルでも描きやすくなります!
余計な手間を減らし集中して描き進める順序をご紹介します!!
目次
【 順番に絶対的な正解はない 】
油絵を描き進めるのに、「 この順番が正しい! 」という絶対的な正解はありません。
自分が描きやすいように、描きたい流れで描き進める、筆を動かしていけば必ず完成します。
ただし、限定的な決まった順序がない分、良くも悪くもどちらにも転びます。
僕も昔は、順番を考えずに描き進めていましたが塗りつぶしてしまうなどよく手戻りする事がありました。
ですが、適切な手順を意識する事で無駄な作業を省き時間短縮と作品の表現性を整えられるようになりました。
納期が迫っている時や複数の作品を手掛ける場合は、特に順番は重要となりますね。
【 基本的な描き進め方 】
油絵を描き進めていく中で常に意識しておくと良い事が、全体の流れを把握しておく事です。
キャンバス上には、背景・空間や立体感のあるモチーフがあります(写実画では)。
最初はまっさらな状態から大まかに描き始め、徐々に緻密に描いていきます。
画面上のカ所が今、どの段階なのかを把握しておかないとどの程度描き進めていけば良いのか迷う事もあります。
イメージとしては、「大→中→小」と落とし込んでいく流れを持っておくとゴール地点を設けられ描き進める目安にできますね。
【 背景から描く 】
人物、風景、静物と物体や空間がある写実的な絵を描く場合は、背景から入ると描き進めやすいです。
背景とは、絵の土台のような役割があり前面に来るモチーフはその土台に乗る建物です。
家を建てる時は、土台を作ってからその上に建てるのと同じです。
背景を最初に塗る事で空間の奥行きを出せたり主役(前面)が浮きやすくなるので完成イメージが持てるようになります。
この関係を断面的に見ると、一番奥に来るのが背景で重なるのが複数のモチーフです。
立体絵本のパーツを置くから重ねていくイメージですね。
例えば犬の絵を描く時に、先に前面に来る犬を先に完成させるとします。
毛の描写など細かく描けました。
そこから背景を塗る時にせっかく細かく描いた毛を塗りつぶしてしまうかもしれません。
そうなるとまた毛の描写をやり直す手間が発生します。
(犬→背景→犬2回目、と3工程)
なので、ここでは先に背景を塗っておけば前面の犬を乗せるだけで済みます。
(背景→犬、2工程に抑える)
僕も風景画などを描く時も最初に背景から塗り、次に前面に来る木や建造物を塗っていますが流れがパターン化するので余計な労力を削減できています。



【 前面から描く 】
背景に対して、前面に来るモチーフから描く場合ですね。
前面は画面上の主役です。
その主役から描きこむ事で周囲の空間や背景をどのような色にすれば良いのか求めやすくなります。
ただ、前面から時に使用する色の関係性によって順序を変える必要があります。
色には暖色と寒色に分かれ、お互いの色を引き立てる相乗効果を持っています。
モチーフと背景がこの暖色と寒色に分かれているのなら先に土台となる色から塗っていくと主張させたい色を引き立てる事ができます。
暖色と寒色については、こちらでご説明しておりますので合わせてご覧ください!
【 結局どこから塗れば良いの? 】
絵画の大まかなジャンルとしては、写実的な具象画・無形の抽象画・両者を融合した半具象画の3つです。
さらに分けると写実性のある具象画と半具象画は、背景から徐々に前面へ描き進めていく描きやすいですね。
抽象画の場合は、明るい色や暗い色が入り混じるので暖色・寒色のように色の関係性を意識していくと良いかなと思います。
●写実的モチーフがあるなら
背景から前面へ描き進める。
横から見ていくと背景の上に他のモチーフが重なる。
奥から手前へ変えていきこれを描きこむ段階毎に繰り返していくと迷わずに描き進めていけます。
●手を乗せやすくするなら
背景を先に塗ると手を置く場所がなくなる為、先に前面から入ると手を置けるスペースを確保できるので負担を抑えられます。
ただ、個人的にはキャンバスに手を置く事は避けたい所です。
なぜなら手を置く動作が癖になると手が汚れて居たら画面上に付着してしまうからです。
また、キャンバス上でなくとも木枠をセットして支え台にする等、いくらでも手の負担を減らせる方法はありますからね。
●暗い色から塗る
背景が暗めの色なら先に背景を塗る事で前面のモチーフが協調されるので明るい色が乗せやすくなります。
例えば動物の毛など細かい描写が必要な時は先に前面から塗り固めて背景を塗るとちょっとした手違いで前面を塗りつぶしてしまう事があります。
黒など暗い色は、引き締める効果もあるので他の色が強調されるので前面の色を調整しやすくなります。
●色彩を潰したくなければ
抽象画など明るい色から暗い色が一層で塗りかつ、暗い色に対し明るい色を強調させたければ暗い色を先に塗り、その上から明るい色を被せていくと1層目に暗い色で2層目に明るい色が階層となります。
逆も同様ですね。
【 よくある失敗例 】
よく見受けられる上手く行かない手順があります。
それは、完成イメージがあやふやであるという事です。
よく絵描きは、直感で勢いで描くという印象を持たれます。
確かに本能的に描く絵には、力強さや衝撃性があります。
ただ、これは描きたいものが明確であるからこそ着地点がすでにありその道を辿れているからです。
そうでなく、なんとなく描き進めていくと「あれ、ここから先はどうすれば良いんだろう?」と迷い筆が止まる場合があります。
少なくとも僕はそうでした。
ふわっとイメージはあり、いきなり本番キャンバスに入り勢いつけて描くも途中から迷いタッチ、色選択に悩みモヤモヤしてストレスを溜めていましたね。
これは、自分が何処へ落ち着きたいのか完成イメージという着地点があやふやだからこそ起きた現象でした。
この完成イメージが定まっていないとテーマや構図が変わっても都度、描き進める順序に迷う事になり中途半端な作品になってしまいます(中途半端が良いか悪いかは別として!)。

【 設計図を作る 】
では、どうすれば中途半端な結果を回避できるのか?
その方法が「 絵の設計図を作る 」です。
設計図と聞くと図面や数式など頭が痛くなるイメージがあるかもしれませんが絵で言う設計とは、完成イメージに近づく為の情報整理です。
自分の中にあるイメージをラフ画として起こしてみたり、絵に対しどのような思いや価値観を取り入れていけば良いのか落とし込んだり色の配置を事前に定義しておくとふわふわした完成イメージをより強固に置けるようになります。
僕はこの絵の設計をしてから迷いが減り、より純度を上げたアウトプットが可能になりました。
いきなり本番を迎えるのが難しい場合は、事前準備をしておくと良いかなと思います。
話は変わりご紹介となるのですが観る人の印象に残りやすい色の出し方や安定した制作工程を実現する設計の仕方なども限定してお届けしております。
無料で電子書籍と読者様限定の動画もございますのでお気軽にご覧くださいませ♪

●作品集
作品のご鑑賞やお求めの方は下記よりご覧ください!

オンラインを活用したマンツーマンでの絵描きサポート
などもご提供しております。

また無料相談も受け付けておりますので
些細なお悩みやご質問などお気軽にお問合せ
ください!

最後までお読みくださりありがとうございます^^
少しでも絵のお悩み解決に繋がりますように♪












コメントを残す