抽象画とは!?見方や描き方の種類をわかりやすく解説 ♪
人と話していると論理的な人だな〜感覚的な人だな〜
と、自分とは異なる方と触れると色々発見があり面白いです^^
中西宇仁です!
絵画にも様々な分野がありますがその中でも異質な描き方があります。
今回は、絵画の分野の中で形を成さない「抽象画」について一緒に触れていきたいと思います!
よろしくお願いします。
絵画の歴史にて軽く抽象画に触れておりますがもっと深くもぐっていきたいと思います!!
目次
【抽象画とは?】
一言で表すと”形として残っている対象をそのまま描き写すことのない”絵画、です。
ここで言う”形”とは、人物・静物・人工的なものなど具体的な形とされている存在を示します。
何か物を見たり聴いたりした時に、はっきりしている形は見えないけど感じるということは
”何かがある”といえます。
該当する場面で例えると作曲家ショパンのピアノ演奏曲を聴いているとします。
軽やかで流れるような音色は、風に乗せて運んでくるポーランドの風景を思い浮かべる・・・
豊かな自然と煌めく河が聴く人を”癒して”くれる。
洋楽を聴いている時に歌詞を意識しますか?
僕の場合ですが歌詞より音楽の音色やリズムが自分の感覚を先行します。
あ、歌詞を意識するのがダメというわけではありません^^;
正直何を言っているのかわからないけどなんとなく”良いなぁ”と思う時はありませんか?
夕暮れ、まだお日様は完全に沈んではいなけど、どこか寂しさを感じることはありませんか?
何か対象となるものを”見て・聴く”事で言葉ではなかなか言い表せない感情が湧き出るもの
その湧き出るものの形は、はっきりとは見えませんが”確かに存在する何か”です。
そんな心が写しだす存在を表現する、それが抽象画なのかなぁ~と僕は思います。
だからといってこれが答えだ!定義だ!というわけではありません。
数学や化学は、数式があり明確な答えがあります。
人間の場合は、絶対的な答えはありません。だからこそ生きていくことで自分なりの式を作り答えを導き出し
また新たな答えを見つけていく事ができる。
抽象的表現とは、そんな生き様をキャンバスに乗せる事ができる手段ではないのかなと思います^^
【抽象画を楽しむには?】
まず、”わからない”という意識は当然なのでそれを受け入れてあげてください!!
不思議な事に絵画とは、時間をかけて見続ける事で自然とこの絵は”こういう感じなのかな?”、と
少しずつ見え方が変わってきます。
例えば明るい所から急に暗い所に入った場合、視界は暗くなり周りに何があるのか見えなくなります。
ただ、時間の経過と共に目が慣れ暗闇でも周りの状況を認識できるようになってきます。
テレビドラマだと初めて見るドラマは、最初の10分程はどのような内容か明確にはなりませんが30分後くらい
になると面白味がわかってきます。
それと同じように抽象画も時間をかけて見ていくことで”慣れ”が生まれてきます。
【抽象絵画は、どうやって描くの?】
本質的なところからお伝えすると・・・
”ごちゃごちゃ考えずにまずは塗ってみて!!”
上記でお伝えしました抽象画の場合は、感覚で観ていくと面白いです。
感覚で観るものは、感覚で生み出す。
筆を動かしていくと自然と自分の心もほぐれてきておのずと手先が動いてくるから不思議なものです^^
その為、どう描くか?、は手段であり”何を描きたいのか?”が大切なポイントになりますね。
料理も何を作りたいのかが明確なら必要な材料・調理法が絞られます。
旅行も何で行けるか、よりかは”どこへ行きたいのか?”を先に決めれば交通手段も絞られます。
自分は何を表現したいのか、について心の声に耳を傾けてみると新たな自分を見つけることもありますよ^^
【どのようなテーマにすれば良いのか?】
抽象画は、静物や風景等とは異なり心模様ををモチーフにすると描きやすいです。
例えば「喜怒哀楽」があげられます。
●モチーフの例
・心境:自分が抱いている希望、悩み、痛み、喜び等
・環境:季節、人工物、海、山、空、宇宙、哲学などに触れ感じたもの
・音楽:クラシック、ピアノ、ロックに民謡
など、日々の生活の中で見るもの・聴くもの・体感するもの・生き方など
写実的に表せない要素がテーマとして挙げられます。
また、色彩は観る人に様々な効果を与えます。
黄色なら明るい気持ちになる
オレンジなら活力増進
緑色なら疲労回復、癒し
などです。
詳細については、こちらの記事に載せているので合わせてご覧ください。
【どのような技法があるの?】
形のないものどうやって描けば良いの?
道具は?、技術は?
●ドリッピング
現代社会の抽象画表現でよく活用されている技法です。
キャンバス上に絵の具を垂らして作成します。
穴を空けた空き缶に絵の具を注ぎ込み宙に浮かせながら垂らす、ストローで息を吹きかけ模様を生み出す
吹き流し等があります。
絵の具の”液状”を活かした表現方法です。
液状なだけ作業回りが絵の具で飛び散るので周辺が汚れても良いように準備をしておきましょう!!
●スキージ
絵の具を引き延ばす技法です。
木の板やゴム製のプレート等を使って引き延ばします。
僕の場合、抽象絵画から始めたのですがどちらかというと具象的ですね。
ペイントナイフを使って描いたりジェッソを暑く塗り固めて塗る事もあります。
【描きやすさについて】
抽象画は、他の人物画・風景画・静物画のように立体感や影をつけるためのデッサンスキルは必須ではありません。
(立体感を付ける抽象画の表現もあります)
今まで絵を描いた事がない人でもハードルを高くすることなく着手できる分野です。
とっつきやすい描き方にはなりますがそれゆえに描く人は多く魅力的な表現力を求めたいところですね♪
油絵、アクリル絵の具だけでなくクレヨンや色鉛筆、パステルなど色々な画材で楽しめる分野です。
凝り固まらず自由に描いていきましょ^^
ただ、絵画の歴史の中でも抽象画は後半から生まれた技法です。
写実性から抽象的表現は異質な存在とも言えます。
現代社会では描く人も増えメディアなどでも注目を受けてきておりますが物事には
表があれば裏もあるようにメリット・デメリットもあります。
気になる方はこちらの記事もご覧頂けたらと思います。
【まとめ】
抽象画とは、”形ならぬもの”を現す表現方法。
静物画や風景画のようにわかりやすい分野ではないがその”わからない”を受け入れ見ていくと感じて見えるようになってくること。
筆を使わない自由な表現手段もあるので柔軟な発想で楽しめる事、また高い描写スキルは必要なく誰でもすぐに始められる。
自分中に秘められている要素を具現化できるので描いた後は、スッキリしますよ^^
日頃ため込んでいるものを吐き出してストレス発散にもなりますので色々悩まれている方は、心のデトックスとしも初めてはいかがでしょうか♪
今後も他の描き方について触れていきたいと思います!!
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最後までご朗読頂きありがとうございます!!
コメント4件
よく分かりました
参考になりました。ありがとうございました!