抽象画と具象画の違いを理解し絵画の表現力を高める!!
今回は、抽象画と具象画の違いについてお話ししていこうと
思います。
それぞれの特徴を知る事で自分に合った表現スタイルを見つける
事ができます。
特に具象画の場合は、リアリティある写実表現から形を崩したカタチなど
表現性が広い為、抽象画から入った方でも拡張していく事が出来ます!
僕は元々独学ではじめ抽象的な表現から入りましたが画力向上の為に具象画
に触れる事で表現性とスキルを上げる事ができました。
自身の表現性にお悩みを持たれていたら是非ご覧頂きたい内容ですので気楽に
ご覧頂ければと思います!
【 抽象画と具象画の特徴 】
宗教画や風俗画などリアリティある描写からキュビズム、抽象表現へと時代の変化と
共にそのスタイルを変えてきた絵画の中で具象画と抽象画は異質な存在です。
特に具象画と抽象画の誕生は内面性をメインとしたものであり同じような立ち位置と
見られる事もありますが表現性はまた異なります。
それぞれの特徴を明確にし制作時の参考としてご覧ください!
●抽象画
・定義
現実の対象を写実的に描写せず、形や色、線などで感情や概念を表現する絵画。
・特徴
写実的に明確な形はない線や色で描きだしたスタイル
・目的
感情や内面的な世界、抽象的な概念を表現する。
一般的な定義としてはこのようになっております。
物をそのまま描き出すのではなくモチーフに込められた意味や描き手の価値観など
内面性を明確な形ではなく模様や雲のように形を成さないスタイルで表現したもの
ですね。
心模様と言った所でしょうか。
抽象絵画は、20世紀頃(1910年頃)にカンディンスキーという画家が始めたとされた
絵画ジャンルです。
その前にあったジャンルとして、キュビスムと呼ばれ人をカクカク四角い形状で現した具象画というものがありその後、さらに形を崩したものが抽象画という立ち位置ですね。
絵を初めて描く時に人や風景などリアリティある写実的なものから描こうとするのは
なかなかハードルが高いですが抽象画の場合は、決まった形や色がない為絵画の中でも
最初に着手しやすいジャンルですね。
僕の場合、今では具象画や写実性のある絵を描いていますがはじまりは抽象的なものから始めたものです。
” 自由に描いてみたい! ”という気持ちがあったのでまずは格好など気にせず勝手気ままに描き楽しみましたね。
外で描くとまた開放的でよい気持ちになります。
SNSやインターネット上、展示会でも抽象画を公開する割合は増えてますね。
自由度という所で内なるものを表す事ができる絵が抽象画と言えましょう。
●具象画
・定義
現実の物体や風景、人などを具体的に描写する絵画。
・特徴
対象が明確で、誰が見ても何が描かれているか分かる。
・目的
実在するものを忠実に再現し、視覚的に理解しやすい形で表現する。
具象画は、「具体的な対象物を、極端な捨象なしに具体的に描いた」という立ち位置です。
シンプルに言うと「形あるものを描きだした絵画」です。
人物画などもこのジャンルに当てはまりますがイメージとしては、キュビズムなど写実性を崩した絵の方が印象強いのかなと思います。
写実性のある絵画の意味もありますが必ずしも写実画である必要もない為、抽象画との境界線があいまいな所もありますね。
キュビズムは、ピカソ等が描いている作品が有名ですが人をいくつかのブロックに分けた絵がこれに当てはまり抽象画要素のある具象性を「半具象絵画」と呼ばれる事もあります。
僕の場合、リアリティある写実面を崩しかつ内面性を含む為形はあるけど別のカタチとした作風が多いのでこれも具象画と言えます。
形ある絵を描く場合、ある程度のデッサン力や絵の具の使い方、物の構造など自然界の要素を描きだすのに必要な知識と技術が必要となります。
相応のスキルが必要とはなりますが身につける事で表現性は格段に上がります。
僕も昔は抽象チックな作品ばかりでしたが画家業を志してからは現状だけではいけないと思い勉強し身に着け表現性を拡張しました。
●抽象画と具象画の違い
ここで抽象画と具象画の違いをまとめておきましょう!
抽象画は、具体的な写実性を求めずシンプルな形と色をメインとした表現スタイル。
具象画は、具体的な写実性から形を崩し別のカタチで表すなど表現性が高いスタイル。
抽象画の場合は、高い描写性は必須ではないが自由度の効く描き方が出来る。
抽象画の場合は、形を成す為に相応の画材知識と画力が必要となるがそれだけ表現性の幅を広げ深める事ができる。
抽象画についての描き方については、こちらからご覧頂けます!
別途まとめたものはこちらからご覧いただけます。
【 表現スタイルの移行 】
ここで、リアリティまでは求めないけど抽象的要素も取り入れたい!
とお悩みの方に向けて抽象画と具象画のスタイル選択についてお話して
いきますね!
僕の場合、抽象表現だけでは満たされないものがありどうすれば良いか悩んだ挙句に導き出したルートでもあるので1つの参考として頂けると幸いです。
先にお伝えすると抽象画要素に形を取り入れたいのであれば具象画をオススメします。
ここでいう具象画とは、「半具象絵画」の事ですね。
今までの話で半具象絵画に触れましたがリアリティある写実性要素のある具象画ではなく抽象的要素を含んだ具象画ですね。
例えば国内では、龍の絵がありますがこれも半具象絵画です。
抽象的要素と写実性要素を両立した描写ですね。
僕の場合は、花札や音楽、植物をモチーフにした作品がありますが
現実にある形を忠実に再現するのではなく込められた意味を自分なりに解釈し、その抽象的なイメージを混ぜ込んだ作品ですね。
抽象画の場合は、写実スキルはそこまで必要ではないですがそれ故に描写性は限られてしまいます。
抽象的な部分はほしいけど砕けた形を取り入れたいという場合は、具象画(半具象)に手を伸ばしてみても良いのかなと思います。
形あるものを描く事になるので画力アップにもなりますしそれだけ表現性を広げる事にも繋がります。
絵描きとしてレベルアップしたい!と思うのであれば写実要素のある具象画への挑戦を強くオススメします!
【 まとめ 】
抽象画と具象画の違いを理解する事で表現性とスキル向上に繋げられるという
内容でした。
<< 抽象画と具象画の特徴 >>
●抽象画
・定義
現実の対象を写実的に描写せず、形や色、線などで感情や概念を表現する絵画。
・特徴
写実的に明確な形はない線や色で描きだしたスタイル
・目的
感情や内面的な世界、抽象的な概念を表現する。
●具象画
・定義
現実の物体や風景、人などを具体的に描写する絵画。
・特徴
対象が明確で、誰が見ても何が描かれているか分かる。
・目的
実在するものを忠実に再現し、視覚的に理解しやすい形で表現する。
<< 表現スタイルの移行 >>
抽象表現から形を崩した形へと移る事で表現性とスキル向上となる。
世界観の出し方で悩んだ時は絵画の立ち位置を知る事も有効です。
また、描写性の変更はなかなか勇気がいる事ではありますが新たな
発見に繋がり得られるものはとても多いです!
新たな世界観の出し方として1つの参考になれば幸いです。
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ここまで読んで頂きありがとうございます^^
新たな表現のキッカケになりますように^^
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