2021-09-10

【絵画】画家が教える構図の基本・線のが与える効果とは!?

こんにちは、普段あたりまえにある事に意識を向ける油絵心像画家の中西宇仁です^^

普段、生活する中で無意識に影響を受けているものがあります。


その一つが構図でありそれを構成している材料が「線」です!


僕たち絵描きも人に大きく影響を与える線を使い表現をしているわけですが
今回は、その線がもたらす効果とそれに乗る色について深堀していこうと思います!!

練習としてどのようなモチーフが良いのか知りたい方は、こちらをどうぞ!!
油絵初心者にオススメするモチーフの選び方のポイント6選!【心像画家が解説】

【構図を造る線の効果】

線は、人が視覚に入れた時に無意識で対象の存在を認識する要素です。

その線を組み合わせる事で言葉ではなく瞬時に人にメッセージを届けることができます!!



例えば道路標識や地図記号などがそうですね。
限られた範囲の中で視界に入ると瞬時に何の意味を持つのかを認識させることができます。


笑顔マークなら、〇をかいて単純な曲線を入れるだけで成り立ちます。


成り立たせる為に必要なのが”構図”でありその構図を組み立てる要素の一つが”線”、というわけです!!

その線がもたらす魅力を知るか知らないかで絵描きとして更なる表現力を高めることになるでしょう^^

●形を形成する線

色や立体感がなくとも
シルエットが人型であれば人
シルエットが魚なら魚

というように形から対象が何なのかを分かりやすく読み取る事ができます。
そして、その形を形成しているのが”線”というわけです。

●領域を分ける線

線の役割としては、線で形成された領域を作ることができます。
一つの”枠”ですね。


いくつかの枠を作ることで互いの領域を分けることができます。



分けられた中で活かされるので”色”です。



線がない場合でも色を認識することは、できますが隣り合わせの中に境目を作ることで1つ1つのブロックを強調させることができます。



例えばアニメや漫画はキャラクターや必殺技などメインとなる存在に対し輪郭をつけています。

輪郭をつける事で存在感を強調しています。


この輪郭が無いと背景と同じ性質に染まってしまうので引き立たなくなります。

左:枠あり / 右:枠なし

僕の絵の特徴の1つとして、色彩があります。
自分でも自身のある能力だと思いますし実際に観てくれる人達が口をそろえて色彩を評価してくれています。

輪郭と色を結びつける事により作品の世界観にユニークさが生まれ描き手の存在力は高まっていきます。

●動きをつける線

には、動きをつける効果があります。

例えば雷の線を見た時にどのような印象を持ちますでしょうか?

自作^^

僕の場合、”緊張感”を感じます。


このイラストの特徴としては、斜めの線を交互に入れています。


斜めの線には、動きの感覚を伝える要素が含まれています。
色なしのモノクロでギザギザの線を描いた場合でも「雷」と認識するのではないでしょうか。


身近な存在だと温泉マークもこの線の特徴を上手く使っていますね。
湯船がありそこから立ち込める湯気。


地図の表記でも使われるくらい線の角度により相手に伝えるメッセージ力は増幅されます。

また、線には作品のテーマに意識を向ける効果もあります。



左から右へ横の線を引いた場合、風景のような印象
上から下へ縦の線を引いた場合、高さを感じる、または上から下への流れをつくりだすことができます。

下記に2つのイラストがあります。

それぞれイラストを見てどのような印象を持たれましたか?

実は、このイラストどちらも同じ絵です。
ただ向きを描けただけで1種類のイラストです。


縦向きのイラストは、雨や滝のように上から下へ落ちる印象
横向きのイラストは、川のように流れる印象

を持たれた方が多いのではないでしょうか?


線と一言で表しても角度や方向により印象が大幅に変わる要素を持っているということです。
観る側は、ダイナミズムの感覚を抱くことになります。
(ダイナミズム=力強さ・活力・迫力などを意味する)


には大きく分けて直線曲線があります。
特に曲線は、絵に対し大きな動的影響を与えることができます。
動きをつけるということですね。


記号である渦巻きも見た印象として吸い込まれそうな動きを与えます。
上記で例えた水の流れも同様ですね。



線の組み合わせ(曲線と直線)によっては、動的な曲線を柔らかな印象として見せることもできます。

例えば雷(直線)の中、アンパンマンやドラえもん(曲線)が現れたらほっとしませんか^^

我々絵描きのすごい所は、人の目を向けることができる線を扱っているということです(この現象を光学現象と呼びます)

【色の効果】

色には、「色相・彩度・値」の3つの特性があります。

堅く考える必要はないので「へぇ~~~そうなんだ~~」な感じで読んで頂けたらと思います^^

●色相

赤、黄、緑、白など色の名前。

●彩度

色の明るさ・暗さを現す色の強さです。
彩度が高い色は、明るくグレーが少なく
彩度が低い色は、暗くグレーが多い。

●値

光がどのように反射するのか
反射することでどのように見えるのかを表します。


反射される光が多い程値がなくなります。
白は高い値を持ち黒は低い値となります。


色の定義としてされているだけで難しく考える必要はないです!



色を見た時の僕たちは、何かしらの感情を抱きます。


横断歩道を渡す際、青色が点いていれば進んで良し
赤色が点いていれば止まれ

オレンジ色を見ると暖かな感覚
青色を見ると爽やかな感覚


など色には印象を作り出す事ができる要素が豊富に込められています。

その色を線と組み合わせる事で強い印象を持ち見る側に与えることができます!

【テクスチャ】

対象物を見た時に”どのように感じられるか”という要素です。


豊かな自然の絵を観て木を見て”木と感じる”
工場の絵を観て部位が”金属と感じる”



のように視覚的に見て質感を与える要素のことです。



和菓子の世界でも焼き魚に見せたお菓子がありますよね。
これも中身はお菓子ですが見た目の”質感”から焼き魚と認識します。


つまり、テクスチャとは質感を使って”リアルな外観を作り出す”要素ということです。



ドラゴンボールで悟空がよく骨付き肉を食べるシーンがあります。
食べようとするとなかなか噛み切れず肉が伸びますが現実世界であのように肉が伸びることはありません。

それでも観ている側としては、悟空が口に含む物体を「肉」と認識します。

テクスチャとは、”それっぽく見せる”という認識で十分です^^

【スペース】

空白となる領域のことです。

写真家はスペースを捉えます。
建築家はスペースを築きます。


絵描きの場合は、スペースを作ります。


空白を作ることで作品にゆとりが生まれます。



ご自宅で私物が散乱していると「散らかってるな〜」、と気分は良いとは言えないです。

散らかっている環境を整理し整えるとそんな気分が気持ちよくなりませんか?

空白とは、余裕を持たせる効果があります^^









ここまで線が与える印象と色の組み合わせについてご紹介しました。

僕の作品やプロフィールも線を強調としており描写の特徴でもあります。

抽象的な表現の場合、形を成さないものが多いですが線を加える事で作品が引き締まります。
”インパクト”を与える点でも線の効果が高いと言えましょう^^

【まとめ】

絵を描く上で重要なポイントである構図、に含まれる要素である「線と色」についてお伝えしました。


●線が持つ効果として

・形を成す線
・領域を分ける線
・動きをつける線

がある。


・形を成す線
色がついていなくてもシルエットからどのような対象なのかがイメージすることができる。

・領域を分ける線
色単体で識別も可能だが線で境目を作ることにより色の持つ印象を強く引きだすことができる。

・動きをつける線
横線を交互につけることで雷のような強烈な印象を持たせることができる。



線の向きにより作品全体の印象を引き立つことができる。

横線の場合は、川のように左から右へ動きが発生する。
縦線の場合は、空から落ちてくるかのように上から下へ動きが発生する。


線の角度により与える印象は異なる。


曲線を交える事により動的な動きを作り出すこともできれば柔らかな印象を持たせることも可能。



●色が持つ効果として
「色相・彩度・値」の3つの特徴がある。

・色相
色の名称を示す(赤・青・緑のように)

・彩度
明るい色、暗い色など色の度合いを示す。

・値
光の反射具合を示す。
白や黄色は高い値。黒や青などは低い値。


あくまで定義でありこれを常に意識すると頭が痛くなるので色は楽しんで使うべし!!

その他にも質感を持たせる事によりリアリティーに繋げる「テクスチャ」
空白領域を作り出すことでゆとりを持たせる構図作りがある。



我々絵描きは、普段から当たり前の様に線・色・質感を扱っております。

当たり前がゆえに感覚任せになることもあるかと思います。
感覚は絵を描く上で一番の根っことなる大大大事な要素ではありますが描き続ける中で自分の絵に対し歩みが止まってしまう場合は、感覚だけでは次の領域へ入るのがなかなか難しい事もあります。



その時に必要なのが”絵画の成分”です。


この成分を分析することで自分の作品の特徴や更なる発展を見つけるヒントを導き出すことができます。



僕の場合、どちらかというと感覚が先行するので
「このように描いたら面白いかな?」と感覚ベースではありますが線の流れを考えて導き出す事があります。


なぜ感覚で導き出せるかというとやはりそこは、作品テーマの本質をどれだけ引き出せているかによります。


本質を引き出すということは、表現したい世界をより具体的に見い出すと言うことです。



自分の中で100%に近い完成形が見えていればおのずと必要なラインは表れてきます。

それでも手段である線の特徴を知っているか否かで引き出しの数は変わります。



物事には、点と点が繋がりその先が生まれます。

この記事をご覧になった方の中で次なる点が結ばれれば幸いです^^

では、今回はこのあたりで!!
いつもご朗読頂きありがとうござます♪

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