2021-11-05

【絵画】構図の意味と効果について油絵画家が伝えます♪

こんにちは、油絵×心像画家の中西宇仁です^^

今回は、絵を描くうえで必須条件といってもよい

” 構図について ”

その概要と持つ効果についてお話していこうと思います。

構図とは、建築物で言えば間取りのようなもので
何を何処にどのように配置するかによって、作品の出来栄えに大きく左右します。

構図の持つ意味について、お話しますね。

【 構図とは? 】

アート作品上で描かれるモチーフを、どのように配置していくかのか?

作品を成り立たせる為の、構造のことです。

人や動物、果物や人工物、自然物などを何処に配置するのか?

という枠をどこに置くかということですね。

構図と聞くと絵画を例とされることが多いですが、
画面上で何をどこに置くという考えは、

ポスターや写真、映像など表面上に載せるものや
人の目に映る景色などに当てはまります。

( 似たような意味で、レイアウトがありますね。 )

構図とは、絵を描くうえでの設計図のようなものです。

キャンバスの上にどのようなモチーフを乗せるのか?
→ 概念を乗せる

そのモチーフをどのような形とするのか?
→ 線を乗せる

その形に対し、どのような色彩を用いるのか?
→ 色を乗せる

というように、土台となる支持体(キャンバス等)に対し何を乗せていくのかを決めていきます。

何を乗せるか、というのが重要になりますが、

その為に土台に乗せる材料を事前に揃えておく必要があります。


それは、どのような世界観を生み出すのかというモチーフの深堀と整理になります。

そのことを、” 構成 ” と言います。

辞書などでも構成とは、
「 表現上の要素を独自の手法で組み立て作品する 」と定義もされています。
( 参考:goo辞書 )

作品作成の流れで言うと

①構成(どのような表現をしたいのかを決める)

②構図(構成をどのような形に起こしたいのか)

③支持体への描き出し開始

④作品完成

【 構図がもたらす効果 】

絵画作品などを見た際に、混乱することなく
印象をスムーズにとらえることができます。

簡単にまとめると、

” 整理されているとバランスが良いのでちゃんと見える ”

ということです。

どこに何があるのかが明確など、見る側もイメージがしやすくなります。

風景画なら太陽は、お空に
海は、空の下に
浜辺は、海よりさらに下に

など、モチーフとなる要素が適切なカ所に配置されていると読み取りやすくなる
ということです。

散らかっているお部屋と綺麗に整理されているお部屋なら
整理されているお部屋のほうがどこに何があるのか一目瞭然ですね。

例えば、海の中に太陽を描くというように
抽象的要素を描く場合でも構図は必要です。

その場合、
心理描写を描き出すことになりますが何を表現したいのかを明確にする
事でどこに何を配置していくのかが整理されると観る側にもその分、メッセージは伝わります。

静物・人物・自然・具象・抽象・印象画など様々なジャンルがありますが
どのジャンルでも欠かせない要素構図です。

【 構図に必要な要素 】

上記にて、概念となるモチーフを具体的な形にするとお伝えしました。

その形にする為の物がデザインです。

デザインの要素として、

・線
縦・横線など流れを生み出す動的な材料

・形状
線を組み合わせることで1つの形を作り出す

・色
色彩を与える

・フォーム
長さや幅、奥行きといった空間

・空白
上記に当てはまらないまったくの空白領域
( 余白のことです )

上記の要素について、集中して掲載しているので参考までに^^
→ 【絵画】画家が教える構図の基本・線のが与える効果とは!?

【 構図の種類 】

自然・人・物・動物・人工物・具象的など
作品の中にはあらゆるモチーフが混在します。

ただ闇雲になんでもかんでも同じように取り込んでしまうとごちゃごちゃして
しまうので押し出すものは押し出して抑えるものは抑える

というように ” 割合 ” をつけて整えるのが構図です。

人の髪型だと7:3分け
料理でも各調味料の割合がありますね。
獅子鍋なら、肝心な猪肉が少ししか入っていないと悲しいです。

絵画の場合でもその割合があります。

その分割とは、

・黄金分割
・三分割の法則
・日の丸構図

などがありますが、
この定義に必ず合わせなければいけないということもありません。

お伝えするとなった場合に明確な基準があったほうが派生するものなども
お話しやすいので^^

構図の定義として、上記のような割合が挙げられますが
また別途、お話していこうと思います。

【 まとめ 】

今回は、構図の概要として

構図とはそもそも何なのか?
構図を取り入れる事の必要性、方法名を上げました。

構図とは、モチーフを支持体(キャンバス等)上のどこにどう配置するのか?
作品をバランスよく整えるのに必要なこと。

その整えられた作品は、見る人がわかりやすく受け取ることができる。

作品作成の流れとしては、

①構成→②構図決め→③作品描写開始→④作品完成

構図に必要な要素として、

・線
・形状
・色
・フォーム
・空白がある。

その要素について → 【絵画】画家が教える構図の基本・線が与える効果とは!?

構図の一般的な定義としては、

・黄金分割
・三分割の法則
・日の丸構図

などがある。

構図は、自分の世界観をどれだけ伝えることができるか
作品作成のうえで欠かせないポイントです。

難しいとお思いになるかもしれませんが
自分が表現したいと思い浮かべるものを100%に近い状態
形にするには、画力が必要です。

その画力として重要なものが構図になります。

直感的に描くのも良いですし間違いでもありません。

ただ、せっかく形にするのなら大事に生み出したいと思うのが
作家である親心でもあるかと思います。

「 型にハマるのがイヤだな~ 」

とお考えの方もいます。

型にハマるのではなく、自分が表したい概念を
より精密に表すのに構図は大切だということです。

ワンステップを望むなら流行る気持ちを落ち着かせ
見つめてみてはいかがでしょうか^^

構図については、今後もお伝えしていこうと思います。

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では、今回はこの辺で!!

ここまで読んで頂きありがとうございます^ー^

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