2024-06-18

デッサンで影をつけるには?絵の上達に必須なポイント!!

こんにちは、油絵×心像画家の中西宇仁です。
今回は、デッサンで影を付ける方法について
お話ししていこうと思います。

絵の練習としてデッサンが選ばれる事が多いですが
そのデッサンで練習することで具体的に何を得られる
のか?
を明確にする事で意味を成し得られるスキルを体感する
事ができます。

影は、立体感を持たせる基本要素な為、自分の画力を気に
されている方は、是非ご覧頂けたらと思います!!

【 デッサンの目的 】

絵を上手く描く為の練習としてデッサンが挙げられ
ますがそもそもデッサンの目的とは何なのでしょうか?
ここを明確に抑える事で「上手くなる為の練習」という
曖昧な目的ではなく具体性を持ちあらゆる要素に目を向け
それだけ得られるものが増えていきます。

それは、写実描写だけでなく具象描写とあらゆる場面で
応用を効かせる事に繋がります!

①観察力の向上

デッサンは対象物を注意深く観察することを求められます。
細部や形状、光と影の関係を正確に捉えることで、観察力が
向上します。

人や物など物体をモチーフに描く際に「思うようにならない」と思う
原因の大半はこの観察力の問題
があります。
思い込みという曖昧なイメージで描き進めると想定していた結果には
結びにくいですが観察力を向上させる事で正確に描けるようになります。
このスキルは絵画だけでなく、デザインや写真など他の視覚芸術にも
応用できます。

②構図とバランスの理解

デッサンを行うことで、画面全体のバランスや構図を学ぶことができます。
どのようにモチーフを配置するか?
どのように視線を誘導するか?
等を考えることが魅力的な作品を作る為の視点となります。

③光と影の理解

光と影の関係を理解しそれを描写することで立体感やリアリティを
絵に加えることができます。
光源の位置や影の付き方を学ぶことでより自然で説得力のある描写
が可能になります。

今回のお話しのメインとなる所です!

④質感の表現

デッサンを通じて様々な質感(例えば、金属、木、布、肌など)を
描き分ける技術が学びます。
これにより異なる表面の感触を視覚的に表現する力が身につきます。

⑤コントロールの向上

デッサンは手の動きを鍛えるトレーニングになります。
鉛筆やペンの持ち方、筆圧の加減、線の引き方などを練習することで
手のコントロールが向上します。

⑥芸術の基礎を学ぶ

デッサンは芸術教育の基本であり多くの他のアートフォームの基礎となります。
絵画、彫刻、デザイン、アニメーションなど幅広い分野での基礎スキルとして
重要です!

ただ絵を上達させたいというだけだと何から着目していけば良いのか
整理がつかなくなります。
「〇〇の部分を上達させたい」のように具体性を洗い出す事でそこへ
向け取り組む事で明確なスキルを身に着けるようになります!!

【 影の付け方 】

デッサンをする事で得られる要素についてお話ししました。
では、デッサンで影をつけるにはどうすれば良いのか?
白黒の2色だけでどう表せば良いのか?
影をつけることで何が起こるのか?

など細かくかみ砕いていきますね!

●影をつけることで得られる効果

現実世界で人間が人や物、建造物や自然など立体感を認識
できる要素として「光と影の関係性」があります。

光だけの世界だと明るい色だけになりますし暗闇だと
真っ暗なので何も見えませんね。
光が当たる箇所は明るいくなり遮断されると暗くなり影
となります。
この光と影が両立することで対象物を認識しやすくなる
わけです。

つまり影を付ける事でモチーフに立体感を持たせる事が
出来るというわけです。
ブロックを複数置いて同じ色を塗ったとしても各ブロック
の存在は認識できますが奥行きのある立体感は感じにくく
なります。
そこに影を乗せる事で立体感を生み出す事ができます。

●光源の位置を決める

光と影の関係性を設定するにはどうすれば良いのか?
それは光源の位置を決める事です。

片方から光が射し込めば遮蔽物を経由し影が生まれます
よね。
また光源から離れる程光の強さも弱まります。
懐中電灯を点灯した場合、光源付近は照らされますが
その先は、光が弱まりますよね。

どこから光が射し込みどこへ光が向かうのかを設定
する事で自然な光と影の関係性
が生まれます。

●グラデーションをつける

光は光源からの距離に応じて明るさが下がっていきます。
遮蔽物を経由して影が生まれ光源が入り込むにつれ
影の色も薄くなります。

細かい色の変化が生まれる事になりますが鉛筆だけで
グラデーションを付けるのは難しいです。
その時に使える技法として、「スムージング」という
ものがあります。

スムージングとは、一般的にギザギザで目立つ所を
塗りつぶして滑らかに見せるという意味です。
デッサンの場合、鉛筆で描きますが鉛筆の場合は芯が
硬い為直線が目立ちます。
鉛筆で影を描くと線が目立ってしまうので周辺と馴染ませる
為に指やティッシュペーパーでぼかすことで顔料の粗い面が
薄く引き延ばされ綺麗
になります。

●影に濃淡をつける

光源との距離によって光と影の強弱がつくお話しをしました。
鉛筆で描く場合は、濃淡をつけることで表す事ができます。
光源に近いヵ所は明るく離れると少しずつ暗くなっていきます。
遮蔽物に近い所だと影は濃くなり遮蔽物か離れるにつれ影は薄く
なっていきます。

鉛筆で濃い所と薄い所を分けることで自然な印象を持たせる事が
出来ます。

色の濃淡を取り入れる事でデッサンだけでなく絵の具を使って
応用を効かせる事ができます。

【 まとめ 】

今回は、デッサン要素の重要なポイントとなる
影のつけかたについてお話ししました。

≪デッサンで得られる要素≫
 ①観察力の向上
 ②構図とバランスの理解
 ③光と影の理解
 ④質感の表現
 ⑤コントロールの向上
 ⑥芸術の基礎を学ぶ

≪デッサンで影の付け方≫
 ●影をつけることで得られる効果
 ●光源の位置を決める
 ●グラデーションをつける
 ●影に濃淡をつける

絵の練習の為にデッサンを行うと言っても
何が得られるのか?
何を求めるのかを整理する事で曖昧にする事なく
はっきりしたスキルを身に着けることが出来ます!

「何の為のデッサン練習なのか」をこれを機会に
見つめなおして頂けたら幸いです。

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