2024-03-11

油絵の具や画材、チューブ等の捨て方や手入れについて解説!!

おはようございます。油絵×心像画家の中西宇仁です!

今回は、油絵の具と画材の手入れとゴミ処理の仕方について
お話していこうと思います。

油絵は油分を含んでいるがゆえに処理を怠ると画材を傷めたり
発火を引き起こす場合もあります。
また有害物質を含んでいるので環境汚染にならないよう適切な
対処
が必要です。

処理の仕方で悩まれる方は多いので安全性と品質を保つ為の
お話をしていこうと思います!!

【 作業後の片付け 】

油絵の具は、水性絵の具と異なり汚れが落ちにくく手入れや
後片づけに手間が掛かりますね。

それ故に廃棄方法を誤ると火事や汚れが落ちない!!なんてことも
あり得るので正しく対処したい所ですね。

片づけるものとして、
筆、絵の具、クリーナー液、パレット、絵の具チューブ、油壺、その他周辺対応があります。

●筆

絵を描き終えた後の筆の処理についてご説明しますね。
筆に絵の具が付いているのでまずは、絵の具をふき取る専用の
タオルを用意し、ベットリついている筆をふき取ります。

その後、クリーナーで筆を洗います。
筆の品質を保ちたい場合は、更に洗剤で洗い乾かすと良いでしょう。
筆も毛ですからね。

筆も使い続けていくと傷んでくるので筆自体は、可燃ごみになります。

1:筆に付着している絵の具をふき取る
2:クリーナー液で洗浄する
3:必要なら洗剤で筆先を洗う
4:乾燥させる
5:廃棄する場合は燃えるゴミ

●クリーナー液

クリーナー液は水道に直接捨ててはいけません。
ビニール袋の中に新聞紙などの紙を入れ、不要となったクリーナー液を
袋に入れます。

市販の油処理剤を使って油を固める、固形物に吸収させるのも手です。

発火を注意して水気がある状態で捨てるのが安全ですね。
燃えるゴミとして捨てられます。

変え時ですが液体に透明感がない、ドロドロするなど粘り気がある、臭いが通常と違うなど
が現れたら新しいクリーナーを用意すると良いですね。

1:クリーナー液を新聞紙などに吸い込ませる
2:ビニール袋に水を入れ紙ごみを捨てる
3:燃えるゴミとして捨てる

●絵の具

油絵の具の場合は、燃えるゴミで捨てる事ができます。
パレットや筆に付着している絵の具を紙やタオルでふき取り
捨てられます。
絵の具チューブの中身に入っている絵の具も燃えるゴミですね。

注意点として、油絵の具は発火する可能性があるので
ビニール袋にゴミを入れた後に水を入れてから捨てると
安全です。

1:ビニール袋に絵の具を捨てる
2:袋に水を入れる
3:燃えるゴミとして破棄

●絵の具チューブ

チューブの捨て方についてご説明しますね。
チューブは、キャップと本体にゴミが分かれます。

キャップは、可燃ごみ又は、プラスチックゴミ
本体はアルミニウム製の為、不燃ごみ又は金属ゴミです。
中身の絵の具は燃えるゴミです。

チューブのラベルを見るとプラマークが付いているのが確認できますね。
チューブ内に絵の具が残っている場合も不燃ごみになります。

ただ、ゴミの捨て方については各自治体で異なるのでゴミカレンダーなどで
確認してから捨てると良いですね。

注意点として、絵の具によっては「カドミウム」を含んでいるものがあり
燃やした場合有害なガスが発生してしまいます。
その為不燃ゴミになります。

ラベルに注意書きが書いてあるので捨てる前に確認されると安全です。

1:キャップ(プラごみ)、本体(不燃ごみ)と分ける
2:中身の絵の具は燃えるゴミ

●パレット

パレットは一般的に木製のものが使用されます。
絵の具をふき取った後は、クリーナー液を浸したタオルやペーパータオルなどで
最後に綺麗にすると良いでしょう。

お手軽に済ませたい場合は、「ペーパーパレット」というのがあります。
その名の通り紙で出来たパレットでして、剥がして捨てるだけという便利な
パレットです。

パレットを捨てる場合は、本体は木製の場合は燃えるゴミですが
金具が付いている場合は別々に分けて金属類は不燃ごみで捨てましょう。

1:パレットをふき取る
2:破棄する場合は、木材と金具を分け破棄

●油壺

油絵の具で使うオイルは、その名の通り油の為水道に直接捨ててはいけません。
処理の仕方として、キッチンペーパーなどの紙で吸い上げ絵の具の捨て方と同じように
燃えるゴミになります。

油はすぐには固まりませんが日を置いた場合は、使用済みのオイルを捨て新しく用意した方が良いですね。
酸化が進むため黄変など絵の具の色合いや品質に影響が出る為です。

お料理でも油ものを作った後は使用後の調理油を保存することがありますが
日が空くと捨てるのと同じですね!

●その他

油絵の具は、落ちにくい為周辺にも気を遣います。
その時に活用できるのが「マスキングシート」です。

マスキングテープに幅広いビニールシートが付いているもので
広範囲で床や壁に貼り覆うことができます。
作業用に敷いておくと周辺を汚すことなく作業を進めることができます!

毎回張り出すのが大変という場合は、作業用のマットやござを用意すると
お手軽です。
僕も作業する時にござを敷いていますがテープを張る作業がないのでとても
楽ちんです!

お洋服に着いた場合は、ご自宅にある洗剤で落とす事ができす。
固形洗剤や液体洗剤など一般的な洗剤で洗えます。

●まとめ

筆       :燃えるゴミ
クリーナー液  :吸い上げた紙ごみなどは燃えるゴミ
絵の具     :絵の具が付いている紙、タオル、絵の具は燃えるゴミ
パレット    :木製と金具と分けそれぞれ破棄
オイル     :吸い上げた紙ゴミなどは燃えるゴミ
チューブキャップ:燃えるゴミ/プラスチックゴミ
チューブ本体  :不燃ごみ/金属ゴミ

(各自治体の基準に沿って破棄してくださいね!)

注意点として、オイルやクリーナー液は水道に直接捨てない事。
絵の具、オイル、クリーナー液は発火する可能性があるので
ビニール袋に水を入れ浸しておくと安全
です。

【 最後に 】

油絵を描いていると準備や後処理が手間になりますが
1つ1つの画材を大切に扱う事で物も長持ちしますし安全性も
保たれます。

また、画材への理解にも繋がるので環境面を配慮しつつ
気持よく進めたい所ですね^^

ここまで読んで頂きありがとうございます!
お役に立てれば幸いです^^

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