2021-10-07

独学でも注目される絵とは?方法その②・独学の長所

こんばんは、習うより慣れる油絵×心像画家の中西宇仁です^^

今回は、絵を描くうえで独学の強みをお伝えしていきますね。

僕もそうでしたが絵描きを独学から入った人の悩みで多いのが

” 学校で学んでいる人に劣るのではないか? ”
” 独学で画力を上げるにはどうすれば良いのか? ”

と、0から始めた人には様々な悩みがあります。

僕も同じように悩む事があり乗り越えてきたからこそ伝えられるものがあるのでお話していこうかと思います。

関連記事として、独学で世界観や感性の磨き方などをお伝えしているので合わせてご覧ください^^
【油絵画家が教える】独学で通用する絵とは?方法その①・表現力の向上!!

【 独学でも絵をかけるようになるの? 】

結論から先にお伝えすると・・・



”できます!!”



出来なかったらそもそも僕は、絵を描いておりませんし実績や評価を受ける事はなかったでしょう。
そしてブログを書くこともなかったと思います。



僕の場合、幼少時代の時に何かしら描いてはいましたが絵画教室や美術学校に進学はしていません。
むしろ情報処理系の学校へ通うなど感性の環境とは真逆の分野に進んでいました^^;


成人になってからまた絵を描き始めたきっかけは、アートセラピーでした。
(アートセラピーについては、生きるのが辛い人へ!心を軽くする為のお絵かき♪アートセラピーの体験からその後について



久しぶりにお絵描きに触れた事で自分の中で創作意欲が湧きだし、いつしか本格的に描きたいと思い油絵を始めました。

はじめての油絵なのでどのような準備が必要なのかわからず、叔父が美大出身なので教えをこいました。

教えと言っても3分も経たなかったです。



溶き油を壺に入れて筆につけて絵の具混ぜて描く、これだけでした。
カップ麺ができあがるより早くレクチャーは、終わりました。おそらくバリ固麺程でしょう。



あとは、「好きに描いてみな」でした。筆の使い方やデッサンの技法などほとんど教わる事がなかったので
感覚的には、アートセラピーの受講のように”自由”でした。




RPGゲームでも片手に剣、もう片方は盾を身に着けそれなりの戦い方をすると思いますが当時の僕は、剣ってなに?盾ってなに?

という感じでしたね。
火打石代わりに剣を使い盾を鍋替わりにしていたかと思います。



後半の方でお話しますが独学の強みは、” 固定概念がない ”ということです。


剣は、切る武器。盾は攻撃を防ぐ防具、のように
この道具は、こういうものだという固定概念があると枠から飛び出した描写はできない。

油絵はこういう表現をするものだ、と決めつけていては自分の世界観を導き出すことはできない。

数字のように決まった答えがあるわけではない。不明確な答えを導き出す事が重要です。



独学とは、独自の世界を作り出す可能性を秘めているのです

油絵: 導(しるべ)

【 独学の強みとは? 】

ズバリ、独学の強みとは、



” 固定概念に捕らわれない発想をもつ ”



ことです!




固定概念に捕らわれない発想とは、独自性があるからこそ生まれる創造です。




アップル創造者のスティーブ・ジョブズ氏は、「 創造性とは繋ぐ力 」と考えておりました。



技術は、目標を成り立たせる手段ですが創造性とはその目標を生み出す原点です。


1から2に増やすことは、意外とできるのですが0から1を生み出すというのは、難しいものであります。
または、1からαといった別物に変える。


1から増やすということは、既存のものを拡張するということなので前提に、基本が存在しています。


ただ、0から生み出す場合はその前提となる基本はなく無色からひねり出す必要があります。


既にある材料を使うのではなくその材料自体を生み出す発想。


アップル製品の代表格といえば、スマートフォンがあります。


スマートフォンの立ち位置としては、「 携帯電話 」の位置となりますが
今でこそ当たり前に使われている万能機能のある携帯電話スマートフォン。


このスマートフォンが最初からあったかと言うとそうではありません。


スマートフォンが誕生する前にも携帯電話は発明されております。

ガラケー、と呼ばれる携帯電話ですね(懐かしい!)



液晶画面ではなく本体にボタンが配置され、そのボタンを打ってテキスト入力やアプリを起動していました。
(アプリといってもマップやメール、WEB上のコンテンツなどシンプルなものでした)


メインの機能としては、通話・メールといった相手との通信でした。
アプリもWEB上のサービスに登録して音楽を聴いたり文章を掲示板に書くなど、通信機能のごくごく一部くらいです。


基本、1対1のやりとりを通信で行い連絡手段として認識されていたのが当時の携帯電話です。


そこから携帯電話の概念を覆したのがアップル社です。


プレゼンテーションの象徴にもなったスティーブ・ジョブズ氏が会場に立ち、歩きながらスクリーンにスマートフォンの紹介を行ったのは今でも刺激的な光景です。



それまでの携帯電話は、ボタンをポチポチしてテキストを入力したり電話やメールといった相手との通信手段を目的とされていました。

が、このスマートフォンはただの通信手段ではなくSNS・仕事・健康・娯楽・資料・ソーシャルメディアなど
あらゆる人の生活に関わりをもつことで1つのライフスタイルとして定着
しました。



これは、携帯電話をただの相手との通信手段ではなく
生活全般をサポートし、かつ拡張させるといった今までの携帯電話の概念を根底から覆す新しい発想から生まれたものです。



携帯電話は、通信手段であるべきだ!という固定概念があったらこの世にスマートフォンは生まれてこなかったでしょう。

独自性があるからこそ今までにない新たな存在を生み出すことができるわけです。



絵を描くうえでも、固定概念に捕らわれない発想を持つことで他の人が描いた作品とは被らない
ユニークな作品を生み出す事ができて来ます!!


では、そのユニークさを持つにはどうすれば良いのか?
という事になりますがそれについては、

【油絵画家が教える】独学で通用する絵とは?方法その①・表現力の向上!!

でお話しているのでご覧ください^^



上記の関連記事でお伝え通り、独自性を持たせるには無意識だったものに対し、意識を向けていくことが重要です。

ただ、意識だけでは個性的な作品を生み出すには足りないものがあります。

それは、” 技術 ” です!

【 独学でも技術は必要 】

この技術というのは、筆やナイフ、絵の具の使い方といった技量のことです。



道具を上手く扱えればその分、作品の品質は上がり結果として良い作品となります。

心配しないでほしいのが技術を学ぶことで他の人と同じ描写にはらないということです!!



僕も以前は感じていたことなのですが描写力を上げる事で他の作品と同じになってしまうのではなのか?
とモヤモヤすることがありました。



悩んでいるところ、他の美術関係の人からおっしゃって頂いたのが


「 自分の世界観を限りなく表現する為には技術が必要 」




この言葉を聞いた時には、描写力は必ずしも” リアリティーを出すだけではない ”ということに気づきました。



よく言われるのが画力を上げる、という事を耳にしますが
画力とは、リアリティーあるタッチではなく” 自分の世界観を表現する為の画力 ” 
ということです。



抽象的表現をしているからといって、リアリティーある描写をしなければいけない、ということではなく
自分が追い求める世界観に限りなく近づける為に技量を上げるということです!!



物事を成り立たせるには、「 意識 」と「 手段 」の2要素があります。



意識は、方向性や目標・目的
手段は、意識している事を実現する方法



1つ例え話をしてみますね。

住居を構えるとします。

一軒家です。

快適な生活を実現する為に和風な感じにするのか?、面白味を持たせる為にドーム型にするのか?
理想とする家にしたい、というのが「 意識 」

理想の家を建てるには建築材料や道具が必要になります。
どのような素材が必要なのか?
素材を加工して組み立てるにはトンカチやノコギリなど、道具をどのように使うのか?
これが「 手段 」



絵も同じで、
世界観を想像するのが「 意識 」
その世界を表現する方法が「 手段 」



に当てはまります。



その手段の中には、筆、ペイントナイフ、オイル、支持体(絵の具が乗る媒体)などの使い方を学び実施していくことで技術力は向上していきます。


手段の質が上がることで自分が求める世界観に限りなく近くなっていくことになります。
それが、” 画力を上げる ” ということです^^



僕も最初は筆のみでしたが表現したい世界観を見つめていくうちに自然とペイントナイフなど他の道具を使う用になりました。
筆の使い方も以前より高まってきています。


色々試すことでわかることもありますね。



今、表現の方向で悩まれている方もいらっしゃると思います。
お問合せ頂ければ可能な限りご相談にのらせて頂きますのでお気軽に声をかけてください^^

【 独学で描いている画家 】

アンリ・ルソー

高橋 由一

プラウティッラ・ネッリ

モーリス・ド・ヴラマンク

フリーダ・カーロ

モーリス・ユトリロ



【 独学でも評価される 】

僕は、8年以上油絵を描き始めています。


幼少の頃は、ノートに何かしら描いていましたが中学生の頃からは描く事はなくなりました。
成人しから再び絵を描く機会に出会ったのですがそこから本格的に描きたいと思い、油絵を始めました。



筆も小学生以来に触れ、溶き油はどれ程絵の具に混ぜれば良いのかわからないのでとりあえず試しながら描き続けました。

描き始めの当初は、世界観や方向性といった” 意識 ”は持っておらずただ描くのが楽しいからという理由で描いていまいた。


ただ、楽しいからという理由だけでは満たされなくなり苦悩の時期に入ったのですが
そこで” なぜ絵を描いているのか? ”というのに向き合い世界観を意識するようになりました。


そこから初個展を行いましたが反響もよく様々なご感想を頂きました。

その年は、初公募展に応募し入選を果たし以降もアートのコンクールのようなものに応募して入選していきました。
展示会や美術冊子のオファーなども頂けるようになりました。



美術評論家から、「 座禅をしている気持ちになった、その年でこの表現を出来る人いない 」など意見も頂いております。

特に嬉しいのは、絵を観賞され、購入頂いた方々が「 中西さんの絵にはエネルギーを感じる、不思議な気持ちになる 」
と、ご感想を頂きます。



心像表現をうたっている自分として、これほどうれしい事はありません。



僕は、エリートでもなんでもない庶民です。

平均的な人間ですが自分が表現していきたいものを追求することで見えてくるものがあります。

その見えてくるものをしっかり意識していくことで美術学校などで絵を学んだ人にも負けない表現ができます!!



他の人と比べる必要はない。

自分が信じる表現方法を信じていくと悩みが出てきます。

その悩みを恐れずに受け入れ、見つめていくことで新たな表現を見出していきます。



その先に、他の人には表せないアート表現が生まれます^^

僕も苦しみますがおそらく、繰り返していくと思います。

同じ絵描きとして、精進していきましょ♪

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では、今回はこのあたりで!!
ご感想を頂きありがとうございます^^

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