2021-08-24

うつ病が悪化・アートを用いた療養についてご紹介!

泣いたって良い、弱くても良い。それが人間だもの。
素直は否定されるべきではないと考える油絵心像画家の中西宇仁です^^

この記事をご覧になっている方へ、日々の辛さや悲しさにプレッシャー、そして孤独などもあるでしょう。
そんなきつい環境の中、生活を送っている貴方にまずエールを!!(*^^)v

アートセラピーというアート分野がありアートに触れ心のケアを目的とした心理療法があります。
いくつかの記事に分けお伝えしていこうと思うのですがまず最初にこの分野について僕の想いをお話させて頂きたく存じます。別に勧誘するとか考えていないので安心してください^^;


僕が”自分を保てているのは絵を描き続けたから”

僕のブログでは、ただ絵の技術やモチーフの深め方のように絵描きとしてのレベルアップを紹介するだけではありません。
このHPで情報発信する目的の1つに「アートで人に活力を与える」があります。


僕が自殺を考えた(未遂まではいかなかったですが)くらい辛い生活の中でも支えがあったのが絵を描く事です。
同じように今すぐにでも泣きたい、叫びたいという方はいると思います。
同じ経験をした身だからこそ何か励みにプラスにできればと思い込めた想いを先にお話ししたいと思います。

読んでいて気分が悪くなったら閉じるか小休憩を挟んでくださいね♪

ストレス社会といわれる現代社会。

日本では、長時間労働や理不尽な圧力、そしてどんなにうったえても「仕事だから・・・」と切り離されます。
余裕がある時は気にしない事でも余裕がなくなるとちょっとした事がいつまでも心に残りプライベートも休めているのかわからなくなるほど自分への影響は悪くなる一方です。

そしていざ相談しようとしても「xxだから」と一言で片づけられ誰にも話す事ができず苦しさや辛さが増えていく一方・・・

先進国、というわれる日本ですが僕はそうは思いません。
豊かな日本であればなぜ自殺者が増えるのでしょうか。なぜうつ病などの精神疾患を抱える人が増えるのでしょうか。
仕事が上手く回っていてもなぜか心にぽっかり穴が開いているような、生活に不便さはないけどどこかで感じる孤独感。


誰からも必要とされていない、自分は独りなのだと・・・





僕の場合ですが20代の頃は、とにかく”楽になりたい”という気持ちが常にありました
毎日終電帰りで休暇も1週間の内あるかないか。
職場の人が嫌だとかではなくただただ仕事が辛い日々が続きました。職を移ってもこの負の状況からは脱せられず気づくと6年近く経過していました。
(イヤな人もいましたが辛い気持ちに比べたらまだ・・・)


休日の終盤になると気持ちが沈み翌朝になると動悸はするし頭にモヤがかかったかのように意識が薄れるし・・・
酷い時では、一睡もできない日が続く事もありました。

そんな生活が続く中、出会ったのが「アートセラピー」でした。

アートセラピーとは、「絵画療法・芸術療法・創造治療」の意味を持っております。
簡単に言うと”色を使って自分を癒そう”という考え方です。


「療法」と聞くと病院で治療をするのかな?カウンセラーの人と話をするのかな?自分は、そういう所に行く事になるのかな?、と最初は身構えましたが実際に受けてみると主催者である作家さんのアトリエで絵を描く、というシンプルな内容でした。



絵を描くといっても油絵やアクリル画など本格的なものではなく色鉛筆やパステルなど子供でも扱えるような画材を使って”気軽な作品”を描くものでした。


この時の僕は、油絵を始めておらず絵を描いていこうという気持ちも抱いておりませんでした
当時交流のあった人からお誘いを受けたのがきっかけでアートセラピーに参加しました。





アトリエに入ると講師と他参加者さんが3名ほどおりました。

講師の方が最初に「日頃の事は忘れて自由に描いてくださいね^^」と暖かく迎えてくれました。
作業台の上には色鉛筆とパステル、カラーペンに色紙など様々な画材で溢れかえる。

色鉛筆やカラーペンなら文房具屋さんでも揃えられる、身近にある画材が主でした。


道具を確認したらいよいよお絵かきのはじまりです!!



花瓶やビン、コップなどデッサンをするわけでもなく風景を描くわけでもありません。
”ただ、色を使って上手く描こうと思わなくて良い♪”というスタンスだったのではじめて絵を描く僕からしたらハードル低く気楽に描けるかなと感じたのが最初の印象でした。




画用紙も何枚も使って良かったので試し描きもできました。
自由に、と言われても何か描きたいものがあるわけでもないのでとりあえず〇や◇、色を適当に塗りました。



描き始めは、特に何も感じなかったのですが塗り続けていくと”頭の中がスッキリ”したような気持ちが軽くなってくる自分がいました
気づけば1時間近くも経過しており少し前に描き始めたのにもうこんなに時間が過ぎていたのか!?と驚きました^^;


ただのマルなんですが赤色や青、黄色に緑など様々な色鉛筆を塗り重ねただけです。
マルが飽きたらグラデーションを作るように平面上に塗り始めていました。



もっと色々試してみようかなと思い色鉛筆以外の画材を使いました。
その画材がパステルなのですがパステルとは、チョークのような形をしており粒子が細かいパウダー状の画材です。

画用紙にパステルを直接当てても良いのですがふわっとした色合いが特徴なのでカッターで削り指で慣らしました。
指に伝わる質感がフワフワしているので伸ばすと気持ちのよい感触でした^^


周りの方は、色を塗った後に折り紙や綺麗な和紙を張り付けてお花のような作品にしたり青色をベースにしている人
は上に船を立てている方もおりました♪
デッサン的でもなくどこか”懐かしさ?”のような穏やかな気持ちになったのを覚えております。

そう、まるで園児のお絵かきタイムのような(^^

開始直後は、参加者さんはお互い初対面でぎこちなさもありましたが気づくとお互い見せあい会話が弾むようになっていました!
僕も最初は緊張していましたがその緊張もほぐれ互いの距離が良い意味で近くなったようなそんな気持ちになりました。

別にスキルのある上手な絵を描いているわけでもない。塗り方も雑だし折り紙もいびつ
そのような作品でもお互いを”受け入れ認める”環境が出来上がったのがとても新鮮でした



人間って、素直になったらみんな同じなのかな~と頭によぎりましたね^^



最初は色鉛筆でシンプルな形を描いて他の画材を使い始めたらまた変わった色彩になり描き方にも変化が現れました。
ただのマルや四角ではなく笑顔マークや変な花なんかを描き始めていました^^
とりあえず”変なもの”を描いていたような気がします(笑)



お茶とお菓子をたしなみながら進めていたので本当に子どものお遊びのような空間でした♪








そして時は流れ4時間ほど経っていました。

長時間座りながらの作業でしたが不思議とイヤな疲労感は感じませんでした。
むしろ内なる自分を出し切ったような?そして様々な色に触れた事で柔らかい状態になりましたね。



例えるなら全力を出し切って運動した後の感覚?、熱すぎないお風呂に入りリラックスしたような
とにかく頭と心がスッキリして体が軽くなったような実感がありました^^

アートセラピーは、僕が絵を描くきっかけとなったものです。

以降もプライベートで描くようになりました。
気分が良ければ画用紙と色鉛筆とパステルを持って近場の公園などへおもむき自由気ままに描きました^^
天気が良いお日様の下で描くととても健康的な気持ちになりますね!

誰のものでもなく自分が想像したものを合否関係なく現すことができます。
そしてそれを他者に見せる事ができます。


というのは、無意識に人間の感性にうったえる存在です。

お肉のエキスがしっかり溶け込んだ香ばしい色をしたカレーライス
出汁をしっかり抽出して黄金色に輝くラーメン

どちらも見た目から美味しそうな印象を与えますがこの色が青色だったらどうでしょうか?

お米1粒に絡み合う色が青色のカレーライスなら
輝くスープではなく理科の実験のエキスのように青いラーメンだったらどうでしょう。

お腹が空いていても食欲は半減するのかなと思います^^;



場面により人のメンタルへ大きく影響を与えるのが色です。
この色に遊び心を入れる事で一つの絵となり自分の中でため込んでいるものを発散することができます!
それと同時に自分を癒し和らげる効果があります。

肉体のメンテナンスは、適度な運動やバランスの良い食生活などで維持・改善できますが
心のメンテナンスも同様で”心に合った方法”を取り入れる事で回復していきます。




元々、絵を描いていこうとは思わなかった僕が子供の遊びのようなお絵かきに触れた事により心の変化を感じたのです。
カラオケやボーリングなどすぐに手に入るかつ物理的ですぐ手に入る娯楽ではなくもっと心の奥底に響かせるものです。




近いもので音楽がありますが自分でやるとなると楽器を購入し物によってはその他機材を用意する必要もあります。
聴くだけにしろチケットを購入しコンサートホールで聞く必要もある、動作サイトで聴く事もできますが音源は限られますし機器の状態によって音質も変わります。

絵の場合は、ペンと紙があればそれで成り立ちます。出費も抑えることができますし特別なスキルも必要ありません!
誰にでも着手しやすく心を豊かにする可能性を秘めているものがアートセラピーであり絵を描くということです^^




現状が辛く脱したい、けど複雑なことをしたくない等”どうにかしたいけど気力が湧かない”と感じている方には
このアートを使ったラクガキをかなりオススメしたいです。

暗いトンネルの中でかつ道ではなく沼を歩んでいるような希望を持てない日々を送っていた僕でも救われる・自分を救うことができる手段に巡り合えたのです。

この方法が必ずしもヒットするかはわかりません。ただ、泥沼から脱することができるきっかけや選択しを増やすことはできると思います。

この記事を読んで少しでも興味を持たれましたらご相談にも乗るので是非お声かけください^^
なんなら他の悩み事でも大丈夫です!!

一人で抱え込むのは、孤独だしきついしなかなか進展が望めないものです。
誰かに話すこと、伝えることによってわかってくれる・何か先に進める事はあります。

どうか、思い詰めずに歩んでください^^

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