2021-08-19

【絵画】油絵の制作工程。表現力を深める為の設計について心像画家が紹介!

こんばんは♪、僕銘柄に合わせてメニューを選ぶ流れが好きな油絵心像画家の中西宇仁です^^

これから絵を”はじめて描き始めようとする”方の中には”どのように作業を進めていけば良いのか?”
迷われる人もいらっしゃるのかな~と思います。

今回は、そのような方向けに絵を描くための作業工程(概要)をお伝えしていこうと思いますが
僕の経験と絵描きとして成長する為に必要な事を【まとめ】の後半に乗せています。
むしろそのポイントを伝えるのが当記事のメインディッシュです。

こういう悩みを持たれている方にオススメ
・はじめて絵を描くけど手順がわからない
・イメージがまとまらず描こうにも描けない
・絵を描く為の工程を知りたい

【工程のパターン】

絵を描く工程に必ず守らなければならないルールはありません。
描き手により手法は変わりますが基本的な工程についてお伝えしますね!
(画材を扱う注意点は別です)

工程パターンは、大きく2手に分かれます。

・設計図を練らないパターン
・設計図を練るパターン

●設計図とは?

絵を描く際の設計図とは、モチーフを取り入れた「ラフ画」の事を指します。
ラフ画:概略のみ描いた下書きやスケッチのこと。

中西宇仁のラフ画

●設計図を練らないパターン

設計図とは、ラフ画をあげることをお伝えしましたがこの設計図を練らずに描く事も可能です。
音楽を聴いている時、喫茶店でお茶を飲んでいる時、景色を眺めている時、リラックスしている時など
”ふとした時にイメージが浮かぶ”、というケースが存在します。

それが形なのが抽象的で形ならざるものなのかは様々ですが心のうちに湧き上がる気持ちに勢いをつけ描く方針です。

●設計図を練るパターン

僕が実際に取り入れている方法なのですが4点に分けています。

①モチーフを決める
②モチーフの掘り下げと関連付ける事でテーマを設定する。
③そこからどのような描写を行うか構図を決める。
④構図に対しどのような色を使うか配色を決める。

①モチーフを決める
何に対し描こうとするのか、絵画作成の”種”となる第1段階です。
自然、植物、人、静物、感情等モチーフを決めます。

(モチーフの決め方で悩まれる方は、絵画を描く時のテーマの決め方!モチーフをどうやって決める?を参考に読んでみてください!!)

②モチーフの掘り下げと関連付ける事でテーマを設定する。
モチーフを決めた後、”内容を詰める為に具体化していきます”。第2段階です。
ここでは、幅広いモチーフに対し自分が何を表現したいのかを探り整理していきます。

設計図を練らずに浮かんだ直後に描けるのであればその方法でも良いのですが想いや考えをまとめたいという場合は、テーマを”整理”してから描く事をオススメします!

僕も設計図を作ってから描いているのですが描きたいものを整理する事で表現したい事をより”具体的に落とし込む”事ができます!
頭や心の中でイメージを維持するのと書いて残すのとでは構図に対するイメージに”大きく差”が起きます。
仕事などでもボードに意見を書き留めたりメモ紙に描いて分野分けや整理を行う事でイメージが曇らず整理できるのと同じです。
この記録を媒体とするにはキャンバスではなく適当な紙で問題ありません。

具体的にどのように落としこんでいけば良いか知りたい方は、お問合せよりメールを頂けたらご相談に乗らせて頂きます^^

【下書き】

モチーフを決めどのようなテーマで描き進めるか具体性を持たせる事ができました。

いよいよ筆を使う段階に入ります!!
せっかく丁寧にテーマを考えたのでここからも”丁寧さ”を意識していきたいですね。

●キャンバスに下書きを行う

ラフ画用紙に構図を記したらそれをキャンバスへ転記します。
目視でラフ画用紙上の構図とキャンバスの大きさを比較し感覚重視で転記するのも良いですがきちんと細かい所まで精密に転記をしたいという場合もあると思います。

キャンバスは物理上2次元(縦・横の構造)で成り立っている為、寸法を図りたいという時は「デスケル」を使うと良いでしょう。

デスケル

下書きの方法としては、鉛筆・木炭・油絵の具等があります。
どのご家庭にもある鉛筆ならすぐに下書きを行う事ができますが油絵で使う布張りキャンバスの場合、表面が凸凹しているので消しゴムなどで消す際にムラが残ってしまいます。
その為、濃く描くのではなく薄く描くと油絵の具を塗っても浮き出ることはありません。

木炭の場合はねり消しで消すと良いでしょう。描いた後はフィキサチーフをかけると良いです。
フィキサチーフとは、定着液で鉛筆や木炭、パステルなど「粉上の画材」で描写したラインをコーティングをするのに使うものです。
100円ショップなどにも販売されています^^
参考:フィキサチーフ Yahoo Japanショッピング

油絵の具で下書きする場合ですが時ペインティングオイルで絵の具をよく溶き薄くします。
修正しやすくかつ本塗りの時に浮き出させない為にも絵の具を薄くし塗りましょう!!

当記事は、全体像の概要をお伝えしている為具体的な下書きについては別途お伝えします!!

●大まかな色を配置する

キャンバス上に下書きが完了した所で次はどこに何の色を置くのか大まかな配色を行います。

「下書き描いたのだから本番に入っても良いのでは?」と思われるかもしれません。
ここでちょっとした「テクニック」をお伝えすると
大まかな配色をする事で作品制作する際により”イメージを具体化”する事ができます!

モチーフを練る、項目で「頭や心の中でイメージを維持するのと書いて残すのとでは構図に対すイメージに”大きく差”が起きる」
、とお伝えしました。
この配色にも同様な事が言え、大まかに色を塗ることにより”実際にどのような作品になるのか?”を概要的かつ視覚上で確認しながら進める事ができます
また、何もない状態より”何かあった方がイメージしやすい”という効果もあります。
その為、本塗りの前に大まかな配色を行います。

しっかり塗る時に迷いを抑えられます^^

【本塗り~乾燥まで】

さぁ、ここから絵を描く楽しみを実感できる段階に入ります!!

設計無しの場合であれば思うがままに筆を動かし
設計有りの場合なら配色内容に沿って丁寧に塗っていきましょう!!

絵の具の塗り方については
油絵の絵の具をはじめて塗る方へ!!色の組み合わせからクリーナーまで写真付きでご紹介

にてご紹介しておりますのでご覧くださいませ^^

油絵の場合は、”絵の具を乾かす”時間も必要となります。
4段階、乾燥時期があります。作品の品質に関わる大切な要素なので
油絵の具超おすすめのメーカー5選。特徴・性質から乾燥期間まで種類別解説!!
をご参照ください!

【保存剤を塗る】

作品制作が完了したら最後の仕上げですね。
油絵の具は、油性の為重厚な質感があります。絵画を置く環境によってヒビが入ったり絵の具が劣化してしまうので
絵の具が「完全乾燥」に至った後は、”樹脂系”のオイルを塗ってコーティングしてあげましょう^^

【まとめ】

絵画制作のパターン
・設計図を練らないパターン
 形などにこだらわず思い浮かんだイメージを直接キャンバスへ描く方針。
 
・設計図を練るパターン
 設計図とは、ラフ画の事で作品概要や構図、配色など基準とするもの。
 モチーフに対し意味や想いなどを掘り下げ構図・配色を行う。
 実際に紙に書き出す事で作品テーマへの深堀と整理を行うことができる。
 
下書き
鉛筆、木炭、薄く溶いだ油絵の具などを使って本番塗りに影響しない程度にキャンバスへ下書きする。
キャンバスへきっちり転記をしたい場合は、デスケルのような寸法を図れる画材を使うと良し!

本塗り~乾燥
細かく絵の具を塗る前にキャンバス上に大まかな色を塗っていく(配色)。
最初から細かく塗り込むより大まかに色を塗っていくと描きながら作品完成のイメージを行いやすくする。
油絵の具は、乾燥時期が必要となるので乾き具合を確認すること。

保存剤を塗る
作品制作が完了したら絵の具の品質を維持させる為に樹脂系などのオイルを使ってコーティングする。

絵画作成のうえで大切な事は”世界観”です。その世界観を形作るのは作家さんの想いです。
その想いを具現化する為の「手段」が画材です。
今回、絵画作成の基本となる工程をお伝えしたのですがこの工程は、当たり前に行われております。
「わざわざ解説なんて必要ないよ~」と思われるかもしれませんが・・・
一つだけお伝えしたいのが

表現力を深めるには”モチーフを追求する”ことです。

その追求で大事なのが最初の工程になる「設計図」作成です。
人間はスーパーコンピュータです。頭や気持ちから瞬時にイメージをすることができます。
ただ、このイメージを出力する為には「手段」を使わなければなりません。
その手段は、アナログになるので自分の中にあるイメージが100%そのままの形で現すことができるか?

「いや、自分はできます!」という方であればそれは素晴らしい能力です!
しかし、僕はそれが出来ないので自分のイメージを100%に近づけられるように「設計」を行っています。

例えば誰かに自分の意思や考えを伝えようとした時に言葉に詰まることはありませんか?
「イメージはあるんだけど具体的にどのような言葉で伝えれば良いのか・・・」と悩む事はないですかね。
僕はよくあります。よくあるので相手に伝えたい事を勢い任せではなくしっかりまとめわかりやすくしています。

絵画制作もそれと同じです。
自分のイメージをどのように具現化しやすくするか?
その為に大事な工程が「設計」だと思います!!

一方的なお話になりましたので「いやいや、こういう考え方もあるよ?」などがあれば是非メールをください!!

では、今回はこのあたりでご朗読頂きありがとうございます^^

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA