絵画作品の数が多いほど期待値は上がる!?
おはようございます、油絵×心像画家の中西宇仁です^^
絵画は、絵描きの意図や想いが込められ具現化したものです。
いわば、作家の歴史書のようなものです。
作家側からすれば、振り返りとして見ることもできれば
見る側からすれば、作家の経緯を垣間見ることができます。
特に見る側からすれば、作家に対しての
” 期待感 ”
にも繋がります。
今回は、絵画作品の数が増えることでどのような良い事がおきるのか?
についてお話していこうと思います^^
僕は、画家として作品や活動について
SNSに投稿しています。
長年続けていくと展示会や美術冊子の掲載など
オファーを頂けるようになりました。
その中で、投稿内容の観方について
貴重な意見を頂いたのでお話したいと思います。
僕は油絵を描いて8年以上になります。
SNSを始めたのも絵を描き始めた頃でしょうか。
最初は、#(ハッシュタグ)の使い方もわからず
どうやって他の投稿を見ればよいのかもわからない
状態から始まりました^^;
初めての投稿は、油絵を始めて
初めて描いた、
「 休日 」
それまではパステルアートを
遊び程度で描いていたので
本格的な画材として油絵を選び
初めて描いた作品です。
なので、最初は興味のあるモチーフとして
ウィスキーボトルを選びました。
今では、抽象的かつ具象的な表現をしていますが
始めたての頃は、初めて使う画材ということもあり
静物画から描き始めました。
その後は果物サンプルを使って描いていたのですが
当初から色の魅力が自分の中でひときわ強かったので
徐々に抽象チックな描き方に変わってきました。
そこからは、楽しく描いていた作品もあれば
方向性に迷い、表現に変化が現れるなど
品のスタイルが変わっていきました。
表現の変化に至るまでについては、
→ 絵の悩み。方向性や世界観の見つけ方①
などにお話しているのでご興味あれば
お読みになってみてください^^
僕にとって、絵画とは
絵描きの全てが投影されるものだと思っています。
歴史を知るには歴史書であるのと同様に
絵描きさんを知るには、作品を観る。
僕の場合、今まで描いた作品は
必ず写真を撮って保存するようにしています。
たまに見返すと
「 あぁ~、あの時の自分はこんなだったな~ 」
と当時の自分と作品を紐づけて振り返るようにしています。
データとして保存してあればスライドして移り変わるので
最初と現在までの作品を続けてみていくとそれだけ変化もあり
面白いですよ^^
実は、この話は自分だけではなく
他者から観た視点でも言えます。
作品を作りSNSなどのソーシャルメディアに上げていくと
反応も出てくるのですが、
その中には美術関係者の方もいます。
直接聞いた話なのですが、
「 作品が多いと変化を感じる
作家の心境の変化を垣間見れる 」
とおっしゃっていました。
作品の描き方やモチーフの変化などは
作品が多ければ多いほど比較することができ
それだけ変化に触れることができるとのこと。
ゴッホも生涯、2000点以上の作品を
残しているとされています。
描き方や画材、モチーフの変化は
作品数が多ければ多いほど垣間見れるということ。
同じレベルの作家さんが複数いた場合、
作品数が多い方がより多く変化を
感じ取れる。
ということですね。
では、変化を感じ取れることで
絵描きと見る側にどのような良いことがあるのか?
ということですが、
まず、見る側からの視点の場合
” 作家さんに対し期待値が上がる ”
とのことです。
個人的に絵を描く者にとって現状維持は
死んでいるのと同じだと思っています。
絵描きの方向性として、自分が表現したいもの
というのは重要ですが描き方(手法)を固定する
必要はないわけです。
方向性は同じでも描写性を変えるだけでも
なぜこの人は、描き方を変えたのか?
と、人間模様に触れることができます。
それは、それだけ作家が普段から
表現に対しどう想いを寄せているのか?
( どれだけ本気なのか? )
にも影響されるものだと思います。
作家からしても記録を残すと良いことがあります。
今までお話の中で、振り返ることができると
お伝えしました。
僕の場合、一番最初に描いた油絵作品を観ることがあります。
当時の描き方はもちろんなのですが、
” どのような心境であったのか? ”
にも触れるようにしております。
絵を描き続けていくと、
好きなだけでは満足しなくなってくることがあります。
その先、好きの先には絵を描く者として一皮むける
領域があるわけですがその分、生みの苦しみもあります。
( 要はごちゃごちゃになるわけです )
そんな時に初心を思い出す為にも、
過去の作品を振り返ることで今一度体勢を
整えることができます。
過去は過去、になるわけですが
当時の表現で、ここは良かったなと
思う事もあるわけで、
過去の良かった要素と現在の自分の表現性を
融合してみる、というのも1つの発見になります。
作品数が多ければ多い程、その作家さんが
どのような世界を持っているのか?
に触れることができますが
それと同時に作品の変化を残していくことで
作家さんの背景に触れることもでき
それはまた、今後どう変わっていくのか?
と言ったワクワク感を漂わすこともできるのかなと
思います^^
変化を楽しんでいきましょう^^
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では、今回はこのあたりで!
読んで頂きいつもありがとうございます^ー^
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