2021-12-21

絵画作品の数が多いほど期待値は上がる!?

おはようございます、油絵×心像画家の中西宇仁です^^

絵画は、絵描きの意図や想いが込められ具現化したものです。

いわば、作家の歴史書のようなものです。

作家側からすれば、振り返りとして見ることもできれば
見る側からすれば、作家の経緯を垣間見ることができます。

特に見る側からすれば、作家に対しての
” 期待感 ”

にも繋がります。

今回は、絵画作品の数が増えることでどのような良い事がおきるのか?

についてお話していこうと思います^^

僕は、画家として作品や活動について
SNSに投稿しています。

長年続けていくと展示会や美術冊子の掲載など
オファーを頂けるようになりました。

その中で、投稿内容の観方について
貴重な意見を頂いたのでお話したいと思います。

僕は油絵を描いて8年以上になります。

SNSを始めたのも絵を描き始めた頃でしょうか。

最初は、#(ハッシュタグ)の使い方もわからず
どうやって他の投稿を見ればよいのかもわからない
状態から始まりました^^;

初めての投稿は、油絵を始めて
初めて描いた、

「 休日 」

それまではパステルアートを
遊び程度で描いていたので

本格的な画材として油絵を選び
初めて描いた作品です。

なので、最初は興味のあるモチーフとして
ウィスキーボトルを選びました。

休日

今では、抽象的かつ具象的な表現をしていますが
始めたての頃は、初めて使う画材ということもあり
静物画から描き始めました。

その後は果物サンプルを使って描いていたのですが
当初から色の魅力が自分の中でひときわ強かったので
徐々に抽象チックな描き方に変わってきました。

そこからは、楽しく描いていた作品もあれば
方向性に迷い、表現に変化が現れるなど

品のスタイルが変わっていきました。

表現の変化に至るまでについては、
→ 絵の悩み。方向性や世界観の見つけ方①

などにお話しているのでご興味あれば
お読みになってみてください^^

僕にとって、絵画とは
絵描きの全てが投影されるものだと思っています。

歴史を知るには歴史書であるのと同様に
絵描きさんを知るには、作品を観る。

僕の場合、今まで描いた作品は
必ず写真を撮って保存するようにしています。

たまに見返すと

「 あぁ~、あの時の自分はこんなだったな~ 」

当時の自分と作品を紐づけて振り返るようにしています。

データとして保存してあればスライドして移り変わるので
最初と現在までの作品を続けてみていくとそれだけ変化もあり
面白いですよ^^

実は、この話は自分だけではなく
他者から観た視点でも言えます。

作品を作りSNSなどのソーシャルメディアに上げていくと
反応も出てくるのですが、

その中には美術関係者の方もいます。

直接聞いた話なのですが、

「 作品が多いと変化を感じる
  作家の心境の変化を垣間見れる
 」
  

とおっしゃっていました。

作品の描き方やモチーフの変化などは
作品が多ければ多いほど比較することができ
それだけ変化に触れることができるとのこと。

ゴッホも生涯、2000点以上の作品を
残しているとされています。

描き方や画材、モチーフの変化は
作品数が多ければ多いほど垣間見れる
ということ。

同じレベルの作家さんが複数いた場合、
作品数が多い方がより多く変化を
感じ取れる。

ということですね。

では、変化を感じ取れることで
絵描きと見る側にどのような良いことがあるのか?

ということですが、

まず、見る側からの視点の場合

” 作家さんに対し期待値が上がる ”

とのことです。

個人的に絵を描く者にとって現状維持は
死んでいるのと同じだと思っています。

絵描きの方向性として、自分が表現したいもの
というのは重要ですが描き方(手法)を固定する
必要はないわけです。

方向性は同じでも描写性を変えるだけでも
なぜこの人は、描き方を変えたのか?

と、人間模様に触れることができます。

それは、それだけ作家が普段から
表現に対しどう想いを寄せているのか?
( どれだけ本気なのか? )

にも影響されるものだと思います。

作家からしても記録を残すと良いことがあります。

今までお話の中で、振り返ることができると
お伝えしました。

僕の場合、一番最初に描いた油絵作品を観ることがあります。

当時の描き方はもちろんなのですが、

” どのような心境であったのか? ”

にも触れるようにしております。

絵を描き続けていくと、
好きなだけでは満足しなくなってくることがあります。

その先、好きの先には絵を描く者として一皮むける
領域があるわけですがその分、生みの苦しみもあります。

( 要はごちゃごちゃになるわけです )

そんな時に初心を思い出す為にも、
過去の作品を振り返ることで今一度体勢を
整えることができます。

過去は過去、になるわけですが
当時の表現で、ここは良かったなと
思う事もあるわけで、

過去の良かった要素と現在の自分の表現性を
融合してみる、というのも1つの発見になります。

作品数が多ければ多い程、その作家さんが
どのような世界を持っているのか?

に触れることができますが

それと同時に作品の変化を残していくことで
作家さんの背景に触れることもでき
それはまた、今後どう変わっていくのか?

と言ったワクワク感を漂わすこともできるのかなと
思います^^

変化を楽しんでいきましょう^^

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では、今回はこのあたりで!

読んで頂きいつもありがとうございます^ー^

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