油絵初心者でも描ける!抽象画が選ばれる4つの理由
こんにちは、油絵×心像画家の中西宇仁です!
今回は、抽象画が選ばれる理由についてお話ししていこうと
思います。
絵画は時代と共に表現性を変えてきました。
人権、個性、多様性が認められた現代社会では抽象画のニーズは
高まりつつあります。
また、絵を描くうえでも抽象画を描く人は増えております。
これから絵を描き始めようと思うけど何から描き始めれば良いのか?
なぜ抽象画が人気なのか?
絵を鑑賞する、絵を描くうえで抽象画が選ばれる理由についてお話しして
いこうと思いますので今後の創作活動の参考にして頂ければ幸いです!
【 抽象画が選ばれる理由 】
絵画の中でも抽象画は異質な存在です。
形もなく色を中心とした作風で魅力が分からないという方もいらっしゃるかと
思いますが現代にまで引き継がれ選ばれるにはそれなりの理由があります。
抽象画が選ばれる理由についてお話ししていきますね!
●時代背景
絵画は、時代の変化と共にそのスタイルを変えてきました。
洞窟に描かれた絵や教会などの壁や天井に描かれてきましたが
絵画という形が出来上がったのは12世紀以降に流行った宗教画です。
大航海時代に入ると国同士の貿易が進み文明や文化が入り混じり
人々の生活や時代背景を表した風俗画が生まれます。
人や物、自然など目の前に写る物の美を中心としたスタイルから
時代は進み人の価値観や内面性を表した具象画や抽象画へと変わり
現代に繋がります。
今では多様性が認められ自由な発想や行動が認められる世の中ですが
当時は、人権や社会問題など思考や行動が制限される時代でもありました。
具象画や抽象画が生まれたのも20世紀(1900年代前半)と民主主義や人権などが
認められただいぶ後から生まれたジャンルですね。
絵画の歴史については別途お話ししておりますので良ければ
こちらをご覧ください!
時代毎に社会と人々のニーズが変わりそれに合わせ絵画のスタイルは変わってきました。
現代では、個性や多様性が認められ文明も発達してきましたが内面性に問題を抱える姿
もある社会でもあります。
そのような良い部分とそうでない部分が入り混じる時代だからこそ人の内面性や価値観を描きだした抽象表現は多くの方に選ばれるのではないかと僕は思います。
●内面性をダイレクトに表せられる
抽象画や具象画というのは、目に写るものをそのまま描きだすのではなく形を崩し別の存在として描き表した絵画です。
定義として、「非対象絵画、無対象絵画、絶対象絵画のように、具体的な対象を写すという絵画とは異なる絵画」という位置づけですね。
簡単に言えば形にこだわらず意味や内面性を描きだしちゃ絵~という考えです。
自分が感じた事、抱いている事を形に縛られずに自由な発想で表す事でより人間性を写し出す事ができます。
楽しい感情、嬉しい感情、悲しい感情、辛い感情など喜怒哀楽
生きて行く中で経験した背景を色に乗せる
形や技法に縛られず自分をモチーフにした描き方は言葉や文章よりもダイレクトに表し伝える事ができるわけですね。
特に人間関係や生活に悩みや不安を抱きやすい現代社会では内なる声を出すという意味でも選ばれるのではないかなと感じます。
僕も絵を描き始めた頃や今までの作品の中にも抽象画がありますが内なる自分と見つめ合う感覚は普段の生活では味わえない経験ですね。
それをモヤモヤとさせるだけでなく現実世界に具現化するわけですからなかなか興味深いジャンルです!
●写実性スキルを気にせず描ける
抽象画の場合、人物や人物、自然など写実スキルがなくても描く事ができます。
「絵心がないから・・・」とよく耳にしますが関節バキバキの絵でも抽象画は描き始める事ができます。
なぜなら、正確な形を描きだす必要がないからです!
幼稚園生がクレヨンで描く絵がありますよね。
大人が見て「 純粋な絵だ 」と聞く事はないでしょうか。
形は不格好でも別の印象で人を感動させられる事が出来るのが抽象画です。
僕も絵を描き始めた頃は、好き勝手に描いていました。
当時は画材の使い方も知識も乏しかったのですがそれでも紙と筆、ペンがあれば描けるので絵描きに興味を持ったキッカケにもなりましたね。
ただ、絵のコンクールや公募展に出す場合は場所によってはスキルを求められる所もあるので相応の知識や技術が求められはしますね。
ただ、描くのは自由なので展示会に参加したり個展を開いて魅せていくのも面白いですよ!
また、写実画までとはいかないけどある程度形がほしいな・・・という場合は抽象画ではなく
「 具象画 」 というジャンルになりますがこれはまた別の機会にお話ししますね。
抽象画は無形であり色が主本であり写実スキルに自信がなくとも描けるジャンルであるという事です!
油絵を使った抽象画の描き方についてはこちら
抽象画のモチーフや色を決めるポイントについてはこちら
抽象画の定番な描き方についてはこちらをご覧ください!
●評価対象の拡大
一昔前は、絵画というと人物画や風景画、動物画などリアリティある描写が一般的でしたが現在では、多様性が望まれる時代というのもあり形に限らず表現性の可能性を踏まえ抽象画のニーズは高まってきています。
例として、美術協会などが開催する公募展やアート関連企業が運営するコンペティションなど絵のコンクールでは写実画だけでなく抽象画や具象画など内面性を重視した作品も評価対象とされています。
僕も過去に歴史ある美術協会の公募展に応募し入選し会員にもなった事がありますがその時に出した絵は、具象画でした。
これは先の話でも触れましたが時代背景が関係していると思われます。
民主主義が入り個人の価値観が尊重され多様性が望まれる社会になると今までの社会のスタイルが変わってきます。
仕事や学問の進め方、生活の在り方が変わっていくのと同じでアートの世界でも多様性や個性が尊重されてきました。
時代の流れと共に絵画の世界でも観方や価値観が変わっていき必然的に評価対象が変わってきたものだと思います。
応募したいけど形や色が雑でそこまでのレベルではない・・・断念せざる得ない時代からオリジナリティを尊重した時代に変わり抽象画のニーズが高まってきたものではないかと僕は思いますね。
現に絵を判定する人や先生のような人も内面性に触れたコメントを残していますね。
過去に絵を購入された方も抽象画を選ばれましたが「インスピレーションが湧いてくる」とご感想を頂く事もあります。
恐らくこの先時代が進むにつれ絵画、アート全般の観方はまた変わっていくでしょう!
【 まとめ 】
今回は、絵画の中でも抽象画が選ばれる理由についてお話ししました。
<< 抽象画が選ばれる理由 >>
●時代背景
●内面性をダイレクトに表せる
●写実性スキルを気にせず描ける
●評価対象の拡大
抽象画は、人の存在や物事の在り方等形では表しにくい要素を別の形で具現化した
存在です。
写実画と異なりわかりにくい所もありますが内面性を表すという事は現実世界では
なかなか出来る事ではありません。
人の根源に触れる事で体感できる事で新たな刺激や見聞を広める事で生き方のプラスに
もなるのが抽象画ですね。
当サイトでは、更に具体的な情報を発信しております。
「手段・志向性・術」の3大要素をお伝えしており抽象表現を深める方法や
別のスタイルで抽象的な要素を描写する術など発信しております。
また、登録者様限定に無料で電子書籍をプレゼント中ですので一度
ご覧くださいませ!
オンラインを活用したマンツーマンでの絵描きサポート
などもご提供しております。
また無料相談も受け付けておりますので
些細なお悩みやご質問などお気軽にお問合せ
ください!
最後までお読み頂きありがとうございます!
新たな一歩を踏み出せますように^^
コメントを残す