絵の配色を見直そう!色の選び方のコツについて解説!
おはようございます、油絵×心像画家の中西宇仁です!
今回は、絵を描き進めるうえで迷わない色の選択方法についてお話ししていこうと思います。
絵を描き進めている途中で「ここにどう色を乗せようかな・・・」と迷うことはありませんか?
絵は感覚だけでなく論理を知る事で効率的に描き進める事が出来るだけでなく理想とする色彩を扱えるようになります。
そうすることで今までより魅力的な作風となり絵描き活動の活性化にも繋がります。
僕も昔は感覚だけで描き進めていましたが色使いに迷い時間も無駄に消費し色彩も理想とか違う結果になる頃がありましたが配色方法を見直す事でスムーズに進められるようになり求める色彩を出せるようになりました。
色は感覚というその人しか持っていない能力だけではなく誰もが得られる論理で作り上げる事が出来るので色使いに迷われている方は是非参考にご覧頂けたらと思います!
目次
【 作業工程を見直す 】
絵を描いている方の中には、いきなり本番用の支持体に形や色を乗せて
感覚を中心に勢い付けて描いていくスタイルの人もいるかと思います。
そのように進めていく時にどのような形にしていこうか?
どのような色が良いのだろうか?と迷う事はありませんか?
感受性を活かした絵画ではありますが作業工程を見直す事で理想とする色と形を
描いていく事ができます!
●構図の整理
構図とは、支持体上にモチーフを何処に置き色をどう配置していくかを決める段階です。
絵を描く人と聞くと感覚ベースでいきなり本番用の支持体に描いていくというイメージが持たれる事があり実際にそのように勢いをつけて描くスタイルはあります。
この場合、頭の中にあるイメージを頼りにまたはその場で良いと思った色を乗せるという流れで進めていくことになりますが途中から色の使い方に迷いとりあえず混ぜていくと濁った色になってしまった、という結果に繋がりやすくなります。
僕も過去には最初は、勢い任せで塗っていましたが描き込みが必要になればなってくる程色使いに迷いが生じ何をしたいのかわからない色彩になったり無駄に時間を費やす事がありましたね。
もし今までの進め方で絵の具の使い方に迷う事があるのであれば具体的にどの色を配置していけば良いのかを整理してみるのも1つの方法です!
【 色の使い方を整理する 】
色は基本混ぜれば混ぜる程、色が濃く濁っていきます。
色の相関性を知る事で余計な色を使う事なく理想の色彩を出せるようになります!
その為には、色の使い方を一度振り返って見るのも良いですよ。
●色彩理論
闇雲に絵の具を塗り重ねていくと理想とする色彩からかけ離れてしまいます。
色というのは混ぜれば混ぜる程、暗く淀んだ色に変わっていきます。
カラーチャートなど色の指標を参考にする事で調和の取れた色を乗せる事が出来ます。
僕も昔は、設計書などを起こす事なくいきなり本番用の支持体に描いていました。
感覚任せにし勢いで描いていたので途中から色使いに迷い理想と離れた結果となった
事があります。
今では、何処にどの色を乗せれば良いのかを本番前に確認する事でスムーズにかつ理想の色を乗せられるようになりました!
また色彩の在り方を知る事で余計な色を使う必要もなくなるのでペースアップにも役立ちますね。
●光源と陰影
明暗を強調する事で物体をより明確に描写する事ができます。
光が当たる箇所は明るくなり物などで遮断、覆われる箇所は陰影が掛かりますよね。
「 明るいヵ所はとりあえる白色とか塗っておけば良いんでしょ? 」
と思われる方もいらっしゃるかと思いますがここも光源の性質によって色を分けると良いです。
例えば、
太陽は明るく黄色やオレンジ色といったイエロー系が使われます。
イエロー系の光源が物体に当たる為、光が当たる箇所はイエロー性質の明るい色が
充てる事で自然な光を再現できます。
月明かりの場合は、暗闇の中で月明かりが光源となりますが青色ベースの明るい色を
充てると夜に当たる光の印象を持たせられます。
光源と陰影といっても周囲と光源の色彩に合わせた色彩調整をするという事ですね!
絵で立体感を持たせるポイントについては、こちらをご参照ください!
●画材の性質
絵の具には、油絵の具やアクリル絵の具、水彩絵の具など様々ですがそれぞれ特性があります。
僕は油絵をメインに描いておりますが油絵の具は、油性の為すぐには乾かないので支持体上でグラデーションが作りやすいです。
微調整が容易に出来る為、試しやすい画材ですね。
また絵の具にも透明絵の具と不透明絵の具と分かれているので使い分けてみると新たな発見もありますね。
画材の性質を理解する事で適切な色使いが可能となります!
絵の具についてまとめた記事もございますのでこちらも合わせてご覧ください!
オイルについては、こちらでもまとめております!
【 見聞を広げる 】
絵の具をパレット上で作れたとしてもそれを上手く扱えないという場合もございますよね。
とりあえず筆に絵の具をつけて塗ったは良いものの色が濃すぎたり薄すぎたりして思ったのと違うな~という事はありませんかね。
そのような時は、先人たちの知恵を頼ると良いでしょう。
それが技法を知るという事です。
●グレーズ技法
絵の描き方には様々な技法が使われていますが定番として使われる技法にグレーズ技法というものがあります。
絵の具を薄く塗り重ねていく事で光の屈折率などを利用して奥行きある色を出す事ができます。
僕も立体感を出す為にとりあえず明るいヵ所と暗いヵ所を分けようとして濃淡を調整できずデタラメな結果になってしまう頃がありましたが技法を知る事で仕組みがわかるようになり自然な色を出せるようになりましたね。
技法を知る事で写実性から具象、抽象的なものまで応用を効かせることができます!
●他の作品を観る
自分の中にあるイメージだけで描こうとしても限界があります。
その時は、他の人が手掛けた作品を参考に観るのも良いでしょう。
描写表現にも再現性が高い写実主義や人や自然の印象を表した印象派、
人の内面性や価値観を表した抽象表現
や具象表現など多岐に渡ります。
自分が目指している色に近い絵画のジャンル作品を参考にし知識と見聞を広げて行くのも絵描きとして必要な要素です。
「 上手くなりたければ人の作品を多く見よ 」と言われる所以ですね。
僕の場合、絵を描き始めて2年程経った頃に自分の作風に満足できず葛藤し辞めようとさえ思った時がありますがその時は、とにかく多くの場所へ赴き作品を観てまわりました。
結果、自分が求める理想像を見い出す事が出来今でも続いています。
自分の中だけで完結しようとするのが難しい時は、自分の領域を拡張する為に自分以外のものを参考にするという事です!
【 まとめ 】
今回は、理想とする色の出し方についてお話ししました。
色の特性、画材の性質、入りを活かす為の見聞拡張ですね。
<< 作業工程を見直す >>
●構図の整理
<< 色の使い方を整理する >>
●色彩理論
●光源と陰影
●画材の性質
<< 見聞を広げる >>
●グレーズ技法
●他の作品を観る
絵画作品の制作スタイルは絵描きそれぞれです。
ただ、今の表現性に満足しないのであれば勇気を持ってやり方を変える事でそれが新たな発見となり表現性を広げ深めることが出来ます。
僕もやり方を変える事に抵抗を持っていましたが「試しにやってみるか」という気持ちで進めてみると今まで変えてこなかったのを後悔するぐらい発見がありました。
今までの自分を否定するのではなく新たな可能性を見つけるという姿勢で挑むと見えてくる景色はガラっと変わりますね。
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ここまで読んで頂きありがとうございます!
新たな色が見つかりますように^^
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