油絵初心者へ!描き方・画材・片付けの手順を解説!!
こんにちは、油絵×心像画家の中西宇仁です。
今回は油絵を初めて描かれる方に向けた油絵の進め方
についてお話していこうと思います!
油絵は、敷居が高いイメージを持たれますが必要な画材や
手順を知れば誰でも扱う事ができます。
必要な画材や準備の仕方、描き方から後処理など基本的な一通りの流れについて
ご紹介していきます。
この1ページを読めば始められる内容となりますので
集中してご覧頂けたらと思います!
【 絵画のジャンル 】
絵と一言で言っても様々な表現方法があります。
絵画ジャンルについて大まかにお話しますね。
・肖像画
人をモチーフとした絵画です。
写真がない時代では、代りとして絵で残したり
威厳を持たせる為に描かれていました。
・静物画
花瓶や果物など有機物・無機物をモチーフとした絵画です。
・風景画
山、川、海など自然風景をモチーフにした絵画ですね。
・風俗画
人々の生活を描き表した絵画です。
・宗教画
神々の世界観を描き表した絵画です。
・抽象画
決まった形はなく人の心境を描き表す絵画です。
別途詳細を乗せているので参考までにご覧いください!
・具象画
具体的な対象物を、極端な捨象なしに具体的に描いた絵画です。
写実性と抽象性を混ぜ合わせた表現方法です!
大まかな絵のジャンルとして人や物、自然など形あるものを描き表す表現から
喜怒哀楽や価値観など形として表現しえない描き方まで多種多様です!
【 油絵とは? 】
油絵の具はアクリル絵の具など他の絵の具と異なり乾くのが遅いです。
”油絵”というくらいなので色の元となる顔料と固着させるための乾性油を混ぜたものが
油絵の具となります。
塗った後はすぐに乾くことはなく空気に触れる事で時間を経て少しずつ固まっていく特徴があります。
その為、支持体上で色彩調整がしやすく描き続けることが可能になります。
別途、絵の具の性質とオイルを詳細にご紹介しているので合わせてご覧ください!
→関連記事:油絵の具の性質、オイルの性質
絵の具とオイルとの組み合わせでツヤを出したり乾燥を早める事ができます。
「乾くからスピード感持って進めなきゃ!、絵の具を使い切らなきゃ!」という心配も
ないのでマイペースに進める事もできますね。
【 必要な画材 】
油絵を描くのに必要な基本的な画材は下記となります。
詳細は、別途ご紹介しているので概要としてご紹介しますね。
①筆 or ペイントナイフ
最初は、セットに付属されている筆で良いです。
ペイントナイフは、絵の具とオイルを混ぜる物として
使われますが筆代わりとして使う事もできます。
②絵の具
最初は、セットに付属されている絵の具で良いです。
後は随時追加していけば良いですね!
③パレット
セットに付属されているもので基本1つあれば事足ります。
手入れが大変ならペーパーパレットが便利です!
④油壺
こちらもセットに付属されているものです。
溶き油を入れる容器です。
⑤ペンチングオイル
基本、「調合溶き油」と表記されているオイルがあれば問題ないですが
こだわってくるとツヤだしや乾燥を早めるオイルなど徐々に試していくと良いですよ!
作品が完成されしっかり乾燥された場合は、保護剤を最後に塗ると品質が保たれます。
⑥クリーナー
使用後の筆を洗う為の洗浄液です。
しっかり洗わないと絵の具が残り筆が固まってしまいます!
⑦汚して良いタオル
使用後の筆に着いた絵の具やクリーナー後の筆をふき取る為のものです。
⑧キャンバス
定番な亜麻で覆われたキャンバスならすぐに塗り始める事ができます。
木版にジェッソを塗って平らな面でスムーズに描く事もできます!
⑨イーゼル
キャンバスなどの支持体を立てかけるのに使いますが
不要な場合は、必須ではありません。
⑩マット
床や周辺を汚さない為に敷く物です。
詳細はこちらに載せているので合わせてご覧ください!
世界堂など画材屋に行くとセットが置かれているので一式揃えやすいです!
【 絵を描く流れ 】
絵を描く流れは、人により方法が様々です。
下書きしてから絵の具を塗る方やソフトを使いイメージを固めてから
描くなど色々な方法があります。
ここでは、” 油絵の具を使う場合の基本的な描き方 ”についてお話しますね。
立体感を出すなどテクニックについては、こちらを参照ください。
大まかな流れとして、下塗り/本塗り/仕上げの3工程です。
①下塗り
まずは、パレット上に絵の具を置きます。
オイルを垂らす又は筆にオイルを浸けて絵の具を溶きます。
真っ白なキャンバスに大まかな色を配置します。
色を乗せる事で完成イメージがより具体化されます。
初めてキャンバスに絵の具が乗る為、以降の重ね塗りが
しやすくなります!
溶き油を絵の具と混ぜますがここでは、絵の具を薄めて塗ると良いです。
ポイントとしては、いきなり描き込むのではなく明るい色と暗い色の
中間色を塗る事でどちらにも寄せる事ができます。
配色の方向性を暫定的に起こす段階ですね!
1層目の着色です。
絵の具が乾くまでの期間としては、温度にもよりますが
3日が平均です。
軽くキャンバスの表面に触れ手に絵の具が着くか確認してみると良いですね。
②本塗り
下塗り以降は、色を重ねていきます。
濃い色や明るい色を付け加えていくことで色彩を複雑化し物体に対し
明暗を生み出し立体感を出す事もできます。
薄く塗りかさえていけば繊細な色使いがしやすいですし
厚く塗れば質感をより強固に表すことができます。
また、油絵の具はすぐに乾かないのでキャンバス上で色彩の調整がしやすいのが特徴です!
オイルとの調合はお好みで合わせてみてくださいね!
③仕上げ
本塗りで明るいヵ所や暗いヵ所など色彩分けが出来たら残りは微調整です。
細部への描き込みや質感を出す為の細かい作業など総仕上げですね!
乾いたら完成です。
保護剤を塗る場合は、6ヶ月ほど放置し完全に絵の具が乾燥してから塗ると良いです。
【 後処理 】
油絵の具は油性の為、水洗いが出来ません。
その為、「クリーナー液(洗浄液)」を使います。
絵の具が着いた筆をクリーナー液に入れ絵の具とオイルを洗い流します。
よく洗った後は乾かしますが24時間以上経過してから使うと良いです。
クリーナー液は油絵の具を落とすので筆が乾いていない状態で再利用すると
絵の具が剥離してしまうのでしっかり乾かしてから使いましょう!
ゴミ処理や手入れについてはこちらをご参照ください。
【 まとめ 】
油絵を描くのに必要な画材や準備など色々ありましたね。
ごちゃごちゃしますが手入れや準備を適切に行うと愛着も湧き
それだけ描く姿勢も熱が入るという物です。
今までの話を大まかにまとめますと
絵画のジャンルとしては、肖像画や風景画、静物画など自然界に存在する物体を
モチーフにするものから抽象画や具象画のように心境を表した形ない表現をする
事ができる。
油絵の具は、水性ではありません。
顔料と乾性油などの固定剤を混ぜた油性絵の具です!
油絵を描くのに必要な画材として
①筆 or ペイントナイフ
②絵の具
③パレット
④油壺
⑤ペンチングオイル
⑥クリーナー
⑦汚して良いタオル
⑧キャンバス
⑨イーゼル
⑩マット
があり画材屋で油絵セットを購入すれば一通りの画材が用意できます。
油絵を描く基本的な流れとして
①下塗り
②本塗り
③仕上げ
と3つに分かれます。
後処理として、筆や画材を洗浄液であるクリーナーを使い
綺麗に洗って終わりです!!
ゴミ処理やケアは、適切に行い環境や画材品質へ配慮を配りたい所ですね。
最初は、慣れない画材で戸惑いますが使っていくうちに慣れこだわりを
持つと絵の具やオイルの性質など意識してきます。
それだけ画材への理解も深まり表現の幅も広がります!
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