2021-07-26

油絵初心者が絵を描くのに必要な道具とは?画材10選について解説!!

おはこんばんにちは、中西宇仁です。
以前、画材選びの概要についてお伝えさせて頂きました!

いざ画材を用意しようにも他の画材と何が違うの?
パッと見アクリル絵の具や水彩絵の具と同じような器じゃない?
と迷われるかと思います。
今回は、各道具についてお伝えさせていこうと思います^^

【そもそも油絵とは?】

厚く塗り重ねる、削る、薄く塗り延ばす等をする事で重厚感を付け力強い描き方ができれば透明感を持たせ爽やかに
描く事ができるなど幅広くかつ深い表現を可能とするのが油彩画の特徴です。
また、乾くまでに時間をおくので色の微調整がとても行いやすいです。
※フィンセント・ファン・ゴッホ氏のひまわりの絵は誰しも見たことがある作品かと思います。

実際の描き方などの”手段”については、別途お伝えしていきたいと思います。
急いては事を仕損じる、以降はお茶でも飲みながらご覧頂けたら幸いです^^

【必要な道具】

①筆 or ペイントナイフ
②絵の具
③パレット
④油壺
⑤ペインティングオイル
⑥クリーナー
⑦汚して良いタオル(使用後、筆をふき取る時に使います)
⑧キャンバス(木版やアクリル板等でも大丈夫です!)
⑨イーゼル
⑩マット

《① 筆 or ペイントナイフ》

 ・筆
 油絵具を扱う筆には馬、豚、イタチなど動物の毛を用いたものがあります。
 合成繊維を扱った筆など性質は様々です。
 初めて描こうとされる場合は、絵の具セットに付属されている筆からでも問題ありません!
 筆のサイズ(平目、細い、中太、太い)が一式揃っていれば良いでしょう。
 慣れてきたら画材屋さんで色々見て試して頂けたらと思いますが筆の特性については別途お伝えしていきたいと思います。

 ・ペイントナイフ
 油絵具を厚塗りするのに用いります。
 絵の具の盛り上げや滑らかに塗り込んだり絵の具同士を入り込む(混ぜるではない)等、筆とは
 異なり力強い表現が可能です。
 塗りながら角度を変える事で塗る面積を細かく調整することも可能です。

《② 絵の具》

 水に溶けない性質を持った顔料(絵の具の基)の粉末を乾性油に混ぜて作られた絵の具を用いります。
 ※水彩絵の具なら水、油絵具なら油ですね。
 メーカーにより絵の具が柔らかかったり固かったりと性質も異なります。
 ボルベイン、クサカベ、マツダ等

《③ パレット》

 油絵具は、油性の為すぐには乾きません。
 その為1度パレットに絵の具を垂らしても次回塗るときに再度使うことができます。
 画材セットに入っております。
 収納しやすい折りたたみ式のパレットもありますのでオススメです^^

《④ 油壺》

 ペインティングオイルを入れておく器です。
 すぐに固まる事はないので使いまわしが可能ですが固まると壺内がゼリー状になります。
 油が汚れたらティッシュ等で吸収し新たにオイルを入れなおしてください。

《⑤ ペインティングオイル》

オイルとは、簡単に言うと接着剤です。
油絵の場合はこのオイルを使ってキャンバスに定着させます。
種類でわけると①絵を描く時に使うオイル、②筆を洗う用のオイル、③作品を保護する為に使うオイル
に分けられます。
性質としては、
・乾性油(絵の具をキャンバスに固着させる接着剤の役目)
・揮発性油(絵の具の乾燥を早める)
・樹脂系(光沢や透明感を出す)
 
と分かれますが初めての方は3要素をうまく混ぜ合わせたペインティングオイルがあれば問題ありません。
樹脂系は、作品が完成し絵の具がしっかり乾いた後コーティングとして塗ります。
ラベルに**性、ときちんと表記されているので確認してみてください。
 
※絵の具がすぐ乾くオイルを使えば乾くのは早いですが劣化も早いです。下書きで使う分には良いので場面ごとに使い分ける事をオススメします。

《⑥ クリーナー》

 ひと段落付いてお片付けの時に使います。
 絵の具がついた筆を洗浄液の入った容器の中に入れ洗います。
 洗った後はタオルで十分に水気を切って筆を乾かしてください。

《⑦ 汚してよいタオル》

筆やペイントナイフに付いた余分な絵の具を取る等に使います。

《⑧ キャンバス》

 一般的には木材で囲った物に布を被せているのが主流ですが他にも
 木材やアクリル板等にも油絵具を塗ることが可能です。
 サイズにはF(人物)/P(風景)/M(海景)/S(正方形)の型がありそれぞれ
 **号というように大きさによって号数が分かれています。


 ⇒サイズ一覧表(https://www.e-gazai.com/shop/pages/Sizing-chart.aspx)

《⑨ イーゼル》

 キャンバスを立て掛けるのに使います。
 木材は思いのでアルミ等で出来ている折りたたみ式をオススメします。
 キャンバスの大きさや描き手のポジションに合わせて高さを調整することができます。

 参考:https://webshop.sekaido.co.jp/product/A000630

《⑩ マット》

 床を汚さない為に作業用のシートを敷きます。
 マスキングシートなら使い捨てが可能ですが私は、茣蓙(ござ)を敷いて描いています。
 作業用のシート代わりになれば何でも良いです!
 ホームセンターや大きい100均ショップでも販売されています。
 
参考:https://www.monotaro.com/k/store/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88/

一式揃える場合の初期費用は、1万円前後です。
天候に左右されず面白味を感じると生涯の趣味にもなり得る分野ですね^^
展示会や公募展などほかの人の目に触れる機会を設ける事もできるので”何かを始めよう”とされる方にはオススメです!!
資格不要・免許不要・交通費なし!!

次回からは、各道具の特性や作成の進め方等をお伝えしていきたいと思います。

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